造園施工管理技士とは主任技術者になれる工事、受検資格、実務経験の範囲、経験記述のない第二次検定
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造園施工管理技士は、公園・緑地・庭園などの造園工事で、施工管理を任される人のための国家資格です。この記事では、建設業法と施行令・施行規則、試験を実施する全国建設研修センター(JCTC)の受検の手引・公表問題・合格発表資料をもとに、主任技術者になれる工事、受検資格、実務経験として認められる工事と認められない工事、令和6年度に経験記述がなくなった第二次検定、合格率をまとめます。日程や料金は2026年10月時点の情報です。
造園施工管理技士とは
造園施工管理技士は、建設業法にもとづく技術検定の資格で、1級と2級があります。第一次検定に合格すると「造園施工管理技士補」、第二次検定に合格すると「造園施工管理技士」を名乗れます(施行令第40条)。試験は、国土交通大臣の指定試験機関の全国建設研修センター(JCTC)が行っています。土木や建築と違い、2級も種別に分かれていません。
主任技術者になれる工事
建設業法施行規則第7条の3では、造園工事業の主任技術者・一般建設業の営業所技術者になれる人を、次のように決めています。
- 造園施工管理の1級か2級の第二次検定に合格した人
- 技術士(建設部門、森林部門の一部の科目など)
- 1級造園技能士、または2級造園技能士で合格後に造園工事の実務3年以上の人
造園工事業の欄には、第一次検定の合格(技士補)と実務を組み合わせるルートがありません。造園工事の主任技術者になるには、第二次検定の合格が必要です。
ほかの業種にも使える
造園施工管理に合格すると、合格後の実務経験で、ほかの業種の主任技術者にもなれます。1級(第一次検定の合格でもよい)は合格後3年、2級は合格後5年です。対象は、ブロック・れんが・タイル、左官、とび・土工、石、塗装、解体などの工事業です(施行規則第7条の3)。ブロック塀も扱う外構の職人には、使い道の広い資格です。
指定建設業と監理技術者
造園工事業は指定建設業なので(施行令第5条の2)、大きな工事の監理技術者や特定建設業の営業所技術者は、1級の施工管理技士などの国家資格者に限られます。
受検資格
- 第一次検定:1級は19歳以上、2級は17歳以上(年度末時点)。実務経験はいらない
- 2級の第二次検定:2級第一次検定に合格したあと実務経験3年以上、または1級第一次検定に合格したあと1年以上
- 旧受検資格:令和10年度までは、学歴ごとに年数を決めた旧受検資格も選べる。2級は、1級か2級の造園技能士なら実務4年で受けられる
今の受検資格では、造園技能士や技術士であることは、第二次検定の受検資格の条件になりません。
実務経験として認められる工事
JCTCの受検の手引では、実務経験を、造園工事の施工管理(補助者としての経験を含む)としています。認められる工事として、公園工事、緑地工事、住宅団地造園工事、道路緑化(植栽)工事、屋上(壁面)緑化工事などとともに、庭園工事が挙げられています。庭園工事の例は、植栽、移植、樹木整姿、地被、花壇、池・滝・流れなどの水景、石組・石積などの景石です。
認められないもの
- ビル・マンション・個人住宅などの擁壁・フェンス・門扉・駐車場など、構造物が中心の外構工事
- 植林・間伐・治山などの林業工事、法面の種子吹付などの法面保護工、堤防の張芝
- アルバイトの作業員としての経験、工程・品質・安全の管理を含まない単純な労務作業、入社後の研修期間
1級の手引(新受検資格)では、保守・維持・メンテナンスなどの業務も認めないとしています。一方、旧受検資格の手引では、維持工事も含む(除草のみ・樹木伐採のみの工事は除く)としていて、書き方が違います。植木の年間の手入れなどがどこまで認められるかは、JCTCに確かめてください。
第二次検定の経験記述はなくなった
JCTCは令和6年2月26日の発表で、造園の第二次検定の経験記述をとりやめました。令和7年度の第二次検定では、1級・2級とも、試験側が示した公園の工事の条件や工事数量表をもとに、植栽・移植・工程表・品質・安全管理について答える問題で、自分の工事を書く問題はありませんでした。全問必須です。今も自分の工事を書く土木施工管理技士とは逆です。
令和7年度の問題では、移植の手順、支柱、芝の植付け、ネットワーク式工程表、緑化樹木の品質寸法規格、移動式クレーンの安全などが出ています。施工の知識を、条件に合わせて書けるかが問われます。
試験日程と受検手数料(令和8年度)
| 区分 | 試験日 |
|---|---|
| 1級 第一次 | 9月6日 |
| 1級 第二次 | 12月6日 |
| 2級 前期 | 6月7日 |
| 2級 後期・二次 | 11月15日 |
令和8年度の新規の申込はすべて終わっています。1級の第一次・第二次で申し込み、第一次に合格した人の第二次検定の受検手続きは10月22日までです。受検手数料は、1級が第一次・第二次それぞれ17,200円、2級がそれぞれ8,600円で、インターネット申込は別に250円かかります。土木より高い金額です。
合格率
| 年度・区分 | 合格率 |
|---|---|
| R8 1級 第一次 | 49.4% |
| R8 2級 前期 | 61.7% |
| R7 1級 第二次 | 45.0% |
| R7 2級 第二次 | 50.4% |
JCTCの合格発表資料の値です。1級の第一次検定は、65問中39問以上に加えて、施工管理法(応用能力)の6問中2問以上が必要です。第二次検定の合格基準は、1級・2級とも60%以上です。
造園・外構の職人の進み方(展開図ラボの考え)
ここからは、上の決まりをもとにした展開図ラボの考えです。
- 庭の植栽や石組をしている人:庭園工事は認められる工事の例に入っています。施工管理(補助を含む)に関わった期間を、工事名・期間・立場とあわせて記録しておくと、受検の申込で困りません。
- 外構が中心の人:擁壁・フェンス・駐車場など構造物が中心の外構は、造園の実務経験になりません。ブロック工事の主任技術者を目指すなら、造園1級(技士補でもよい)か、土木施工管理技士も比べます。
- 第二次検定の準備:自分の工事を書く問題がないので、移植・支柱・芝・工程表・安全など、施工の知識を条件に合わせて書く練習が中心になります。
勉強の進め方と講座
JCTCは、試験問題を試験の翌日から1年間公表しています。第二次検定の解答は公表されていないので、過去の問題で出題の形を確かめ、教材で知識を補います。
施工管理技士の受験対策を行う独学サポート事務局
には、造園の1級・2級のコースがあります。公式サイトでは、基本受講料が第一次・第二次それぞれ税込9,800円(2級の第一次・第二次のセットは12,800円)で、教材案内、学習ファイル、質問回答、過去10年の問題と解答、模擬試験がつきます(2026年10月14日確認)。造園は経験記述の出題がなくなったため、ほかの種目にある記述の模範答案を作る「作文作成代行」は対象外です。料金や募集の状況は変わることがあるので、申込み前に公式サイトで確かめてください。
よくある勘違い
「技士補になれば造園工事の主任技術者になれる」
造園工事業の主任技術者になるには、第二次検定の合格が必要です。
「造園も経験記述が出る」
造園は令和6年度から、自分の工事を書く経験記述が出ていません。
「個人宅の外構も実務経験になる」
擁壁・フェンス・門扉・駐車場など構造物が中心の外構工事は、認められないと明記されています。
造園施工管理技士についてよくある質問
2級造園施工管理技士の受検資格は
第一次検定は17歳以上なら受けられます。第二次検定は、2級第一次検定の合格後に実務経験3年以上などが必要です。
造園施工管理技士の受検手数料は
1級は第一次・第二次それぞれ17,200円、2級はそれぞれ8,600円です(インターネット申込は別に250円)。
植木の手入れは実務経験になりますか
手引の書き方が新旧で違い、はっきりした線引きがありません。JCTCに確かめてください。
次の試験はいつですか
令和8年度は、2級の後期・第二次が11月15日、1級の第二次が12月6日です。令和9年度の日程は、国土交通省とJCTCの発表を確かめてください。









