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配管・溶接

職人から施工管理に転職するには年収と求人の数字・資格の取り方・職種別の進み方

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大工・配管工・電気工事士などの職人から、現場を管理する施工管理の仕事に移る人は少なくありません。この記事では、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)、国土交通省の資料、建設業法をもとに、職人と施工管理の仕事の違い、年収と求人の数字、資格の取り方、働き方の決まりをまとめ、職種や年齢ごとの進み方を展開図ラボの考えで整理します。統計は2026年10月時点で公表されている最新の値です。

施工管理の仕事とは

施工管理は、工事の現場で、施工計画の作成、工程管理、品質管理、安全管理をして、職人への技術上の指導監督をする仕事です。建設業法第26条の4では、主任技術者・監理技術者の職務を、施工計画の作成、工程管理、品質管理その他の技術上の管理と、施工に従事する者の技術上の指導監督と決めています。

職人が自分の手で施工するのに対して、施工管理は、職人の段取りや材料、工程、安全を管理して、工事全体を予定どおりに仕上げる役割です。job tagでは、配管工事や内装工事の施工管理も「建築施工管理技術者」に含まれています。

入るのに資格はいるか

job tagでは、建築・土木の施工管理とも、入職にあたって特に学歴や資格は必要とされないとしています。ただし、現場に置く主任技術者や監理技術者になるには、施工管理技士などの資格か、一定の実務経験が必要です。

年収と求人の数字

職業年収平均年齢
建築施工管理679.1万円43.4歳
土木施工管理625.0万円46.0歳
電気工事士628.1万円41.6歳
配管工523.1万円42.9歳
大工485.5万円50.2歳
内装工466.9万円41.6歳

job tagに載っている、令和7年賃金構造基本統計調査の全国の値です。その職業で働く人全体の平均なので、転職した直後の年収とは違います。

令和7年度の有効求人倍率は、建築施工管理が8.62倍、土木施工管理が15.74倍で、求職者1人に対して8〜15件ほどの求人がある状態です(job tag)。

数字の読み方(展開図ラボの計算)

建築施工管理と職人の年収の差は、大工で193.6万円、内装工で212.2万円、配管工で156.0万円です。一方、電気工事士は建築施工管理より51.0万円低いだけで、土木施工管理より高くなっています。電気工事士は、職人のままでも年収の水準が高い職種だとわかります。

また、大工の平均年齢は50.2歳で、建築施工管理より6.8歳上です。年齢が違う集団の平均なので、差のすべてが仕事の違いによるものではありません。

技能者は減り、技術者は戻っている

国土交通省の資料(令和8年7月)では、建設業の就業者は478万人(令和7年)です。このうち職人にあたる技能者は、平成9年の455万人から296万人に減りました。施工管理などの技術者は、平成22年の31万人から41万人に増え、平成9年と同じ水準に戻っています。

同じ資料では、建設業の就業者のうち55歳以上が36.6%、29歳以下が11.9%で、次の世代への技術の承継が課題だとしています。

資格の取り方

施工管理の国家資格は、建設業法の技術検定の「施工管理技士」です。令和6年度から受検資格が変わり、職人からでも取りやすくなっています(国土交通省)。

  • 第一次検定:1級は19歳以上、2級は17歳以上なら、実務経験なしで受けられます(受検する年度の末日時点)。合格すると「技士補」になります。
  • 2級の第二次検定:2級の第一次検定に合格したあと実務経験3年以上、または1級の第一次検定に合格したあと実務経験1年以上で受けられます。
  • 電気工事士のルート:電気工事士試験に合格したあと(または免状の交付後)、実務経験1年以上で、2級電気工事施工管理技士の第二次検定を受けられます(一次検定の合格も必要)。
  • 経過措置:令和10年度までは、学歴ごとに年数を決めた旧受検資格でも受けられます。

第二次検定の実務経験は、施工計画の作成や工程管理・品質管理・安全管理など、工事の施工の管理に直接かかわる技術上の職務経験です(国土交通省)。職人として作業していた期間がどこまで認められるかは、試験機関の受検の手引で確かめてください。種目ごとの詳しい内容は、管工事施工管理技士とはと電気工事施工管理技士とはで説明しています。

資格がなくても主任技術者になれる道

建設業法第7条第2号ロでは、10年以上の実務経験がある人も、主任技術者の要件を満たすとしています。ただし、電気工事・管工事などの指定建設業で、大きな工事に必要な監理技術者になるには、1級の施工管理技士などの資格が必要です。

働き方の決まり

2024年4月から、建設業にも時間外労働の上限規制が適用されています(厚生労働省)。

  • 原則は月45時間・年360時間
  • 臨時的な特別の事情がある場合も、年720時間、月100時間未満(休日労働を含む)、2〜6か月の平均80時間以内(同)、月45時間を超えるのは年6か月まで
  • 災害の復旧・復興の事業では、月100時間未満と平均80時間以内の上限は適用されない

国土交通省の資料(令和8年7月)では、建設業は全産業と比べて、年間の出勤日数が10日多く、年間の総実労働時間が43時間長いとしています。休日は、技術者・技能者とも4週6休程度がいちばん多いとしています。転職先を選ぶときは、年収だけでなく、休日の数と残業の扱いも確かめます。

職種・年齢ごとの進み方(展開図ラボの考え)

ここからは、上の数字と受検資格をもとにした展開図ラボの考えです。

配管工・ダクト工の人

配管・空調・衛生設備の施工管理は、管工事施工管理技士が目標になります。配管の図面を読む力や継手・勾配の知識は、施工管理の仕事でもそのまま使えます。年収の平均の差も156.0万円あり、移る意味が大きい職種です。

大工・内装工の人

建築施工管理との年収の平均の差は、職人の中でいちばん大きく、200万円前後あります。ただし大工は平均年齢が高いので、同じ年齢どうしで比べると差は小さくなります。体力の面で将来に不安がある人は、早めに2級建築施工管理技士の第一次検定を受けて技士補になっておくと、転職の相談のときに勉強していることを示せます。

電気工事士の人

電気工事士は職人のままでも年収の平均が高いので、転職するなら、年収よりも「監理技術者になれる」「大きな現場を任される」ことを目的にするのが合っています。電気工事士の合格から実務1年で2級電気工事施工管理技士を受けられるので、いまの会社で施工管理の補助をしながら資格を取る道もあります。

年齢ごとの考え方

  • 20代:第一次検定に早く合格しておくと、第二次検定に必要な実務経験の年数を早く積み始められます。
  • 30代:職人として現場の流れがわかっていることが強みになります。家族がいる人は、年収と同じくらい、休日と転勤の有無を確かめます。
  • 40代以上:経験年数を生かして、同じ職種の工事の施工管理を選ぶと、それまでの知識を使えます。

職人から施工管理に転職する手順

  1. 自分の職種に合う施工管理の種目(建築・管工事・電気工事・土木など)を決める。
  2. 施工管理技士の第一次検定の日程を確かめ、受けられるなら受ける。
  3. これまでの現場(工事の種類・規模・自分の役割)を書き出しておく。職長や段取りの経験は、施工管理の仕事の説明にそのまま使える。
  4. 求人を探し、年収・休日・残業・資格取得の支援を比べる。
  5. 職人の経験を生かせる会社かどうかを、面接で確かめる。

職人専門の転職エージェント

職人から施工管理への転職を専門に扱う相談窓口に、株式会社RSG(有料職業紹介事業 許可番号13-ユ-308379)が運営する「職人から施工管理エージェント」があります。公式サイトで確かめた内容は次のとおりです。

  • 施工管理を目指す職人・現場作業員専門の転職エージェントとしている
  • 登録は無料で、運営元のRSG建設転職のよくある質問では、求職者は無料で、企業からの紹介手数料で運営しているとしている
  • 登録のときに選べる経験職種は、大工・型枠大工・土木作業員・防水塗装職人・鳶職・電気工事・配管工・解体作業員・荷揚げ屋など
  • 持っている資格は「なし」でも登録でき、転職するか決める前の情報収集としても登録できる
  • 面談は、土日や平日の夜など、都合に合わせて調整するとしている(RSG建設転職のよくある質問)

公式サイトの転職事例には、26歳の大工から公共工事(学校の新築)の施工管理に、38歳の防水・塗装職人からマンション大規模改修の施工管理に移った例が載っています。

職人・現場作業員の転職なら【職人から施工管理エージェント】

よくある失敗

平均年収だけで判断する

統計の年収は年齢も経験もばらばらな人の平均です。転職先の提示額と、休日・残業・手当を合わせて比べます。

職人の経験年数がそのまま受検の実務経験になると考える

第二次検定の実務経験は、施工の管理にかかわった経験です。作業だけの期間が認められるかは、受検の手引で確かめます。

職種と関係のない施工管理を選ぶ

配管工が建築の躯体の施工管理に移るなど、これまでの知識を使えない分野を選ぶと、覚えることが増えます。まずは同じ職種の工事を選ぶほうが、経験を生かせます。

職人から施工管理への転職についてよくある質問

資格がなくても施工管理になれますか

job tagでは、入職にあたって特に学歴や資格は必要とされないとしています。主任技術者になるには、施工管理技士などの資格か、一定の実務経験が必要です。

施工管理技士の試験は職人でも受けられますか

第一次検定は、1級は19歳以上、2級は17歳以上なら、実務経験なしで受けられます。

施工管理の年収はどれくらいですか

job tagの令和7年の全国の平均で、建築施工管理が679.1万円、土木施工管理が625.0万円です。

施工管理の残業は多いですか

2024年4月から、建設業にも時間外労働の上限規制が適用され、原則は月45時間・年360時間です。会社ごとの実態は、求人や面接で確かめます。

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