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配管・溶接

アイソメ図の45度の書き方斜めの配管のハッチングと寸法

配管のアイソメ図(等角投影図)で45度の振りや45度エルボを書くと、斜めの線が水平な管や立て管と見分けにくくなります。この記事では、JIS B 0011-2(配管の簡略図示方法 第2部:等角投影図)の決まりをもとに、斜めの管を補助の三角形とハッチングで表す方法、水平面と鉛直面でハッチングの向きが変わる理由、振り300mmの書き方と寸法の入れ方、よくある間違いをまとめます。

45度が分かりにくい理由

アイソメ図では、東西・南北・上下の3つの向きだけを、決まった方向の線で描きます。展開図ラボの配管アイソメのツールと同じ向きにすると、北は図の右上、東は右下、上は真上です。

この向きで45度の振りを描くと、斜めの管がほかの管と同じ向きの線になることがあります。

45度の振り紙の上の線の向き
東と北へ同じだけ水平
東と南へ同じだけ真下(立て管と同じ)
東へ進みながら上がる右上30°(北と同じ)
北へ進みながら上がる右上60°

線だけでは、水平に振ったのか、立ち上がったのか、北へ進んだのかが読めません。そこで、斜めの管には向きを示す印を付けます。

JISの決まりとハッチング

JIS B 0011-2では、座標軸に平行な管はそのまま軸に平行に描き、軸の方向以外に斜めに走る管は、ハッチングを施した補助投影面で表すのが望ましいとしています。

  • 6.2:鉛直面の中で斜めの管は、水平面に投影した線を示す
  • 6.3:水平面の中で斜めの管は、鉛直面に投影した線を示す
  • 6.4:どの面にも平行でない管は、水平面と鉛直面の両方への投影を示す
  • 6.5:補助投影面の境界は、直角三角形の直角の部分で表すのが望ましい
  • 6.5:ハッチングは、水平な補助投影面ではX軸又はY軸に平行に、それ以外の補助投影面では鉛直に引く

実際の書き方は、斜めの管と、軸の向きの2本の線(振りと進み)で直角三角形を作り、その中に細い線のハッチングを入れます。ハッチングが書きにくいときは省いてもよく、その場合は細い実線で長方形か直方体を描き、その対角線が管になるようにします(6.5)。

水平面の45度の振りの書き方

東へ進む管が45度で北へ300振り、また東へ進むアイソメ図。斜めの管は紙の上で水平の線になり、東へ300と北へ300の辺でできた三角形に北の軸と平行なハッチングがある
水平面の三角形には、軸に平行なハッチングを入れます。
  1. 曲がり始めの点から、東の向きに進みの長さ(45度なら振りと同じ300)をとる
  2. そこから北の向きに、振りの長さ300をとる
  3. 曲がり始めの点と2つ目の点を結んだ線が、斜めの管になる
  4. 3本の線でできた三角形に、北か東の軸と平行なハッチングを入れる

この三角形は水平な面にあるので、ハッチングは縦ではなく、軸に平行に引きます。斜めの管が紙の上で水平な線になっても、三角形があれば、水平の振りと読めます。

鉛直面の45度の立上りの書き方

東へ進む管が45度で上へ300立ち上がり、また東へ進むアイソメ図。斜めの管は紙の上で右上30度の線になり、東へ300と上へ300の辺でできた三角形に縦のハッチングがある
鉛直面の三角形には、縦のハッチングを入れます。

東へ進みながら45度で上がる管は、東の向きの線(水平面への投影)と、上の向きの線で三角形を作ります。この三角形は鉛直な面にあるので、ハッチングは縦に引きます。斜めの管は紙の上で北へ進む管と同じ向きの線になるので、縦のハッチングがないと、北へ曲がった水平の管と読み違えられます。

水平にも上下にも振る管(どの面にも平行でない管)は、水平面の三角形と鉛直面の三角形の両方を描くか、細い実線で直方体を描いて、その対角線を管にします。

45度の振りの寸法の入れ方

アイソメ図は縮尺どおりに描かないことが多く、寸法は数字で読みます。JIS B 0011-2の7.4では、曲がりのある管には中心線から中心線までの寸法を入れます。7.9では、補助投影面にも寸法を記入できるとしています。

  • 三角形の2辺に、振り300と進み300を書く
  • 斜めの管の芯々は、300×1.414=424.3(配管のオフセットの計算)
  • 同じ寸法を二重に書くときは、一方を括弧に入れる(7.9)

45度エルボの曲がりは、管の線を曲がりの頂点(芯の交点)まで真っすぐに伸ばして描いてもよいとされています(7.5)。切断長さは、芯々から45度エルボの芯引きを引いて出します。溶接エルボの寸法は溶接エルボの寸法表、ねじ込みや塩ビの継手は配管の芯引きにまとめています。

45度の書き方でよくある間違い

水平の振りに縦のハッチングを入れる

縦のハッチングは、鉛直な面にある三角形の印です。水平の振りに縦のハッチングを入れると、斜めに立ち上がる管と読み違えられます。

斜めの線の長さを測って寸法にする

紙の上の斜めの線の長さは、実際の長さとは違います。東300・北300の振りを縮尺どおりに描くと、斜めの線は進みの線の約1.7倍の長さになりますが、実際は1.414倍の424.3です(展開図ラボの計算)。寸法は必ず数字で書きます。

三角形を書かずに斜めの線だけにする

水平の振りは水平な線、東へ上がる管は北と同じ向きの線になるため、三角形がないと別の経路に読めます。現場で手書きするときも、三角形だけは入れておきます。

45度の振りについてよくある質問

斜めの配管はどう書きますか

斜めの管と、軸の向きの2本の線で直角三角形を作り、ハッチングを入れます。水平な面の三角形は軸に平行に、鉛直な面の三角形は縦にハッチングします(JIS B 0011-2)。

45度エルボはどう描きますか

曲がりを省いて、管の線を芯の交点まで真っすぐに伸ばして描いてもよいとされています。振りの向きは三角形とハッチングで示します。

振り300の45度の斜めの長さは

芯々で300×1.414=424.3mmです。切断長さは、ここから両端のエルボの芯引きを引きます。

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