管用ねじの種類R・Rc・Rp・Gの違いとPT・PFの旧記号、山数の表
配管のねじ(管用ねじ)には、水や空気が漏れないようにねじ込む「管用テーパねじ(R・Rc・Rp)」と、機械的につなぐための「管用平行ねじ(G)」があります。現場ではいまも「PT」「PF」と呼ばれることがありますが、これは古いJISの記号です。この記事では、JIS B 0203・JIS B 0202にもとづくねじの種類と記号、PT・PFとの対応、サイズごとの山数と基準径の位置をまとめます。
管用ねじの種類と記号
| 規格 | 記号 | ねじ | 旧記号 |
|---|---|---|---|
| JIS B 0203(管用テーパねじ) | R | テーパおねじ | PT |
| Rc | テーパめねじ | PT | |
| Rp | 平行めねじ(テーパおねじと組み合わせるもの) | PS | |
| JIS B 0202(管用平行ねじ) | G | 平行ねじ(おねじはA級・B級) | PF |
テーパねじと平行ねじの違い
- 管用テーパねじ(R・Rc・Rp)は、ねじ部で水や空気が漏れないようにする(耐密性)ことを主な目的としたねじです。配管のねじ込み継手に使われます。
- 管用平行ねじ(G)は、機械的に結合することを主な目的としたねじです。耐密性はパッキンやOリングなどで確保します。
- JIS B 0203の平行めねじ(Rp)とJIS B 0202の平行おねじ(G)を組み合わせると、耐密性が確保できないことがあるとされています。
PT・PF・PSは古い記号
PT・PS・PFは古いJISの記号です。いまのJISの附属書に残っているのは、PT・PSが3 1/2と7〜12のサイズ、PFが1/8〜6のめねじB級と7〜12のサイズだけです。JISでは、次の改正で廃止の年限を明らかにするとされていて、新しい図面や部品ではR・Rc・Rp・Gを使います。
記号の書き方
- テーパおねじ:R1/2、R1 1/2
- テーパめねじ:Rc1/2
- 平行めねじ:Rp1/2
- 平行ねじ:G1/2(おねじは等級を付けてG1/2A、G1/2B)
- 左ねじは、最後にLHを付けます。
数字は、ねじの呼び(インチ系の管の呼び径)です。R1/2は15A、R3/4は20A、R1は25Aの管のねじです。
管用テーパねじのサイズ表
JIS B 0203:1999の付表の抜粋です(メーカーの技術資料で照合)。
| ねじの呼び | 管の呼び径 | 山数(25.4mmにつき) | ピッチ(mm) | 基準径の外径(mm) | 基準径の位置(管端から、mm) |
|---|---|---|---|---|---|
| R1/8 | 6A | 28 | 0.9071 | 9.728 | 3.97 |
| R1/4 | 8A | 19 | 1.3368 | 13.157 | 6.01 |
| R3/8 | 10A | 19 | 1.3368 | 16.662 | 6.35 |
| R1/2 | 15A | 14 | 1.8143 | 20.955 | 8.16 |
| R3/4 | 20A | 14 | 1.8143 | 26.441 | 9.53 |
| R1 | 25A | 11 | 2.3091 | 33.249 | 10.39 |
| R1 1/4 | 32A | 11 | 2.3091 | 41.910 | 12.70 |
| R1 1/2 | 40A | 11 | 2.3091 | 47.803 | 12.70 |
| R2 | 50A | 11 | 2.3091 | 59.614 | 15.88 |
| R2 1/2 | 65A | 11 | 2.3091 | 75.184 | 17.46 |
| R3 | 80A | 11 | 2.3091 | 87.884 | 20.64 |
| R4 | 100A | 11 | 2.3091 | 113.030 | 25.40 |
基準径の位置は、おねじの管端から基準径(テーパねじの寸法の基準になる径)がある位置までの距離です。ねじ込みの目安を考えるときの基準になります。実際の締め込みの量は、継手メーカーの施工要領に従います。
おねじの有効ねじ部の最小の長さは、基準径の位置からさらに管の奥側へ、R1/2・R3/4で5.0mm、R1〜R1 1/2で6.4mm、R2で7.5mm、R2 1/2・R3で9.2mm、R4で10.4mmとされています。
ねじ接合で気を付けること
- テーパおねじ(R)とテーパめねじ(Rc)はテーパどうしで隙間が小さく、シールテープの巻き数が少なくても止水しやすいとされています。
- 給水栓の取付けねじ(JIS B 2061のPJ)と平行めねじ(Rp)の組み合わせは、シールテープを多めに(メーカーの資料では多めに巻くことが勧められています)巻くことが勧められています。
- シール材の種類や巻き方、締め込み量は、継手メーカーの施工要領に従います。
- ねじを切りすぎたり締めすぎたりすると、継手が割れたり、管の内側に食い込んだりすることがあります。
管用ねじについてよくある質問
PTとRの違いは
PTは古いJISの記号で、いまのJISではテーパおねじをR、テーパめねじをRcと書きます。
PFとGの違いは
PFは古い記号で、いまのJISでは管用平行ねじをGと書きます。
1/2のねじの山数は
1/2と3/4は、25.4mmにつき14山です。1/4と3/8は19山、1から6は11山、1/8は28山です。
テーパねじと平行ねじはつなげますか
テーパおねじ(R)は、テーパめねじ(Rc)か、組み合わせ用の平行めねじ(Rp)につなぎます。平行ねじ(G)とテーパねじを組み合わせると、漏れの原因になることがあります。









