配管の支持間隔鋼管・塩ビ管・銅管の吊り間隔と振れ止めの基準
配管の支持間隔(吊り間隔)は、管の種類と呼び径で決まります。間隔が広すぎると管がたわんだり、継手に無理な力がかかったりして、漏れや破損の原因になります。この記事では、国土交通省の公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版の、横走り管の吊り間隔・形鋼振れ止め支持の間隔、立て管の固定と振れ止め、吊りボルトの径をまとめます。民間の工事では、設計図書や会社の基準で別の決まりになっていることもあるので、図面の指示を確かめてください。
横走り管の吊り間隔
標準仕様書の表2.2.20の、吊り金物による吊りの間隔です。
| 管の種類 | 呼び径 | 吊り間隔 |
|---|---|---|
| 鋼管・ステンレス鋼管 | 15〜100 | 2.0m以下 |
| 125〜300 | 3.0m以下 | |
| 塩ビ管・耐火二層管・ポリエチレン管 | 15〜80 | 1.0m以下 |
| 100〜300 | 2.0m以下 | |
| 銅管 | 15〜80 | 1.0m以下 |
| 100〜300 | 2.0m以下 |
ポリブテン管の吊り間隔
| 呼び径 | 15 | 20〜32 | 40〜50 | 65〜80 | 100 |
|---|---|---|---|---|---|
| 吊り間隔 | 0.6m以下 | 0.7m以下 | 1.0m以下 | 1.3m以下 | 1.6m以下 |
冷媒用銅管
冷媒用の銅管の吊り間隔は、外径9.52mm以下で1.5m以下、12.70mm以上で2.0m以下とされています。
形鋼振れ止め支持の間隔
吊りだけでは地震などで管が振れるので、形鋼(アングルなど)で振れ止めの支持をします。
| 管の種類 | 25〜40 | 50〜100 | 125〜300 |
|---|---|---|---|
| 鋼管・ステンレス鋼管 | ― | 8.0m以下 | 12m以下 |
| 塩ビ管・耐火二層管・ポリエチレン管・ポリブテン管 | 6.0m以下 | 8.0m以下 | 12m以下 |
| 銅管 | 6.0m以下 | 8.0m以下 | 12m以下 |
- 形鋼振れ止め支持をする横走り主管の末端にも、形鋼振れ止め支持をします。
- 次のどれかに当たる配管は、形鋼振れ止め支持をしなくてもよいとされています(必要な場合は特記による)。鋼管・ステンレス鋼管の呼び径40以下。塩ビ管・耐火二層管・ポリエチレン管・ポリブテン管・銅管の呼び径20以下。吊りボルトの長さがそろっていて200mm以下のもの。
- 直管部が25mを超える場合は、25m以内ごとに、管の方向の形鋼振れ止め支持をします。
立て管の固定と振れ止め
| 支持の種類 | 管の種類 | 場所 |
|---|---|---|
| 固定(床) | 鋼管・ステンレス鋼管(呼び径80以下は不要としてもよい) | 最下階の床または最上階の床 |
| 形鋼振れ止め支持 | 鋼管・ステンレス鋼管、塩ビ管・耐火二層管・ポリエチレン管、銅管 | 各階1箇所 |
鋼管・ステンレス鋼管で、床を貫通する部分などで振れが防止されている場合は、形鋼振れ止め支持を3階ごとに1箇所としてもよいとされています。
冷媒用銅管の立て管は、中間で1箇所固定し、それ以外は温度による伸び縮みを妨げないように支持します。
吊りボルトの径
吊りボルトは吊る重さに合わせて選ぶのが原則です。鋼管・ステンレス鋼管の横走り管では、次の径としてもよいとされています。
| 鋼管・ステンレス鋼管の呼び径 | 吊りボルト |
|---|---|
| 100以下 | M10または呼び径9 |
| 125〜200 | M12または呼び径12 |
| 250以上 | M16または呼び径16 |
支持で気を付けること
- 電動弁などの重い機器や、可とう継手を付ける所は、そのすぐ近くで吊ります。
- ステンレス鋼管や銅管を鋼製・鋳鉄製の金物で支持するときは、樹脂で被覆した金物を使うか、ゴムシートや絶縁テープを挟んで、異なる金属が直接触れないようにします。
- 保温する配管は、保温材の厚さの分を見込んで支持金物を選びます。
- 排水管は勾配を保つように支持します。屋内の横走り排水管の最小勾配は、呼び径65以下で1/50、75・100で1/100、125で1/150、150以上で1/200とされています。
配管の支持間隔についてよくある質問
鋼管50Aの吊り間隔は
標準仕様書では、呼び径15〜100の鋼管は2.0m以下です。
塩ビ管の吊り間隔は
呼び径80以下は1.0m以下、100以上は2.0m以下です。塩ビ管は鋼管より柔らかいので、間隔が短くなっています。
立て管はどこで支持しますか
形鋼振れ止め支持を各階1箇所、鋼管・ステンレス鋼管は最下階か最上階の床で固定します(呼び径80以下は固定を不要としてもよい)。









