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LGS天井下地の吊りボルト・野縁の間隔19形・25形の部材、はね出しの限度と補強、吊りボルトの割付

軽量鉄骨の天井下地(LGS天井)は、吊りボルト・野縁受け・野縁の間隔を決めてから割り付けます。この記事では、国土交通省の公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版の14章4節と、天井下地材メーカー(桐井製作所)のカタログをもとに、部材の種類、吊りボルトと野縁受けの間隔、野縁の間隔、はね出しの限度、補強の決まりをまとめます。吊りボルトの本数と位置の計算例もつけています。

部材の組み方と種類

天井下地は、上から順に次の部材でできています(公共建築工事標準仕様書14.4.4)。

  1. インサート(躯体に埋め込み、吊りボルトを取る)
  2. 吊りボルト
  3. ハンガ(吊りボルトに付けて野縁受けを受ける)
  4. 野縁受け
  5. クリップ(野縁受けに野縁を留める)
  6. 野縁
  7. ボード

同じ仕様書(14.4.2)では、部材の種類を19形と25形とし、特記がなければ屋内は19形、屋外は25形を使います。

部材19形25形
野縁受け38×12×1.238×12×1.6
シングル野縁25×19×0.525×25×0.5
ダブル野縁50×19×0.550×25×0.5

単位はmmで、表14.4.1の値です。吊りボルトは転造ねじで、ねじの外径9.0mmです。桐井製作所のカタログに載っているJIS A 6517(建築用鋼製下地材)の表とも一致します。

吊りボルト・野縁受けの間隔

公共建築工事標準仕様書(14.4.3)では、吊りボルト・野縁受け・インサートの間隔を900mm程度とし、周辺部は端から150mm以内としています。屋外の間隔は特記です。

野縁の間隔

天井の仕上げ野縁の間隔
下地張りあり360程度
ボード直張り300程度
小さいボード直張り225程度以下
金属成形板360程度

単位はmmで、表14.4.2の値です。小さいボードは、一辺が450mm程度以下のボードを直張りする場合です。ダブル野縁の間隔は、それぞれ1,800・900・450mm程度以下です。壁に平行な端の野縁は、ダブル野縁にします(14.4.4)。

はね出しと補強の決まり

  • 野縁は野縁受けから150mm以上、野縁受けはハンガから300mm以上、はね出してはいけない(14.4.4)
  • 照明器具・吹出し口・点検口などの開口で野縁や野縁受けを切ったときは、同じ材で補強する
  • ダクトなどで吊りボルトの間隔が900mmを超えるときは補強する。躯体から直接吊れないときは、アングルなどを別に設ける
  • 天井のふところが1.5m以上のときは、吊りボルトを水平補強(縦横1.8m程度)と斜め補強(縦横3.6m程度)で補強する。3mを超えるときは特記
  • 天井に段違いがあるときは、2.7m程度ごとに斜め補強をする

いずれも同じ仕様書の値です。桐井製作所のカタログでは、これらの補強は耐震のための補強ではないとしています。耐震の補強は特記です。

この節の対象外の天井

同じ仕様書(14.4.1)では、高さ6mを超える部分で面積200m²を超えるなどの「特定天井」、単位面積質量が20kg/m²を超える天井、水平でない天井、システム天井などを、この節の対象外としています。特定天井は、国土交通省の告示(平成25年第771号)の基準によります。

吊りボルトの本数と位置の計算

端の距離を決め、残りの長さを900mm以下の間隔で等分します(展開図ラボの計算)。

間隔の数 =(部屋の長さ − 端の距離 × 2)÷ 900 を切り上げた数

計算例:3,600mmの部屋

  • 端を150mmにする:3,600 − 300 = 3,300、3,300 ÷ 900 = 3.67 → 4等分で、825mm間隔・5本
  • 端を100mmにする:3,600 − 200 = 3,400、3,400 ÷ 900 = 3.78 → 4等分で、850mm間隔・5本

3,600×2,700mmの部屋で端を150mmにすると、短い方向は2,400 ÷ 900 = 2.67 → 3等分の800mm間隔・4本になり、吊りボルトは5 × 4 = 20本です。

端の距離は「150mm以内」ですが、野縁のはね出しは「150mm以上はね出してはならない」とされているので、端は150mmより少し内側にしておくと、両方の決まりに無理なく収まります(展開図ラボの考え)。

等分した間隔を入れて位置を並べるには下地のピッチ割付ツールが使えます。長さに「部屋の長さ − 端の距離 × 2」、ピッチに等分した間隔を入れると、上の例の5本の位置が出ます。野縁の割付も、同じツールで303mmピッチなどを入れて出せます。

よくある失敗

端の吊りボルトを離しすぎる

周辺部の吊りボルトは、端から150mm以内です。

野縁の間隔をボードの種類で変えない

ボードを直張りするなら300mm程度、下地張りがあるなら360mm程度です。小さいボードを直張りするなら225mm程度以下にします。

ダクトをよけて吊りボルトを抜く

吊りボルトの間隔が900mmを超えるときは、補強します。

ふところの深い天井を補強しない

ふところが1.5m以上なら、水平補強と斜め補強を入れます。

LGS天井下地についてよくある質問

吊りボルトの間隔は何mmですか

公共建築工事標準仕様書では900mm程度で、周辺部は端から150mm以内です。

野縁の間隔は

ボード直張りで300mm程度、下地張りありで360mm程度です。

19形と25形の違いは

部材の大きさと板厚の違いで、特記がなければ屋内は19形、屋外は25形です。

吊りボルトの太さは

表14.4.1では、ねじの外径9.0mmの転造ねじです。

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