根太・間柱のピッチ割付の考え方303・455ピッチと芯・面の墨の出し方
根太・間柱・垂木などの下地は、303mmや455mmのピッチで並べるのが一般的です。この記事では、ピッチ割付の考え方、芯で墨を出すか面で出すかの違い、端に狭い間隔ができたときの振り分け方を、長さ3,640mmの例で説明します。
下地のピッチは面材の大きさに合わせる
石膏ボードや合板は910mm幅が多いので、下地を455mm(910の2分の1)や303mm(910の3分の1)のピッチで並べると、面材の継ぎ目が下地の上にそろいます。どのピッチにするかは、張る材料の厚さや種類、仕様書に合わせて決めます。
計算例:長さ3,640mmを455ピッチで割り付ける
柱芯から柱芯まで3,640mmのあいだに、柱芯を0として455mmごとに芯を置くと、芯の位置は次のようになります。
| 番号 | 芯の位置(mm) | 左の面の位置(材の幅45mm) |
|---|---|---|
| 1 | 0(柱芯) | −22.5 |
| 2 | 455 | 432.5 |
| 3 | 910 | 887.5 |
| 4 | 1,365 | 1,342.5 |
| 5 | 1,820 | 1,797.5 |
| 6 | 2,275 | 2,252.5 |
| 7 | 2,730 | 2,707.5 |
| 8 | 3,185 | 3,162.5 |
| 9 | 3,640(柱芯) | 3,617.5 |
3,640は455でちょうど割り切れるので、すべての間隔が455mmになります。
303ピッチは「910 ÷ 3」で割る
303mmは、910mmを3等分した303.3…mmを丸めた値です。長い距離を303mmずつ足していくと、3本ごとに1mmずつ短くなり、面材の継ぎ目とずれていきます。3,640mmなら、303 × 12 = 3,636mmで、最後に4mm余ります。
面材の継ぎ目をそろえるには、910mmごとの位置を先に出してから、その間を3等分します。3,640mmを910 ÷ 3のピッチで割ると、芯の位置は次のとおりです。
| 番号 | 芯の位置(mm) | 番号 | 芯の位置(mm) |
|---|---|---|---|
| 1 | 0 | 8 | 2,123.3 |
| 2 | 303.3 | 9 | 2,426.7 |
| 3 | 606.7 | 10 | 2,730 |
| 4 | 910 | 11 | 3,033.3 |
| 5 | 1,213.3 | 12 | 3,336.7 |
| 6 | 1,516.7 | 13 | 3,640 |
| 7 | 1,820 |
910の倍数の位置(910・1,820・2,730・3,640)がそろっていれば、その間の小さなずれは面材の継ぎ目に影響しません。
早見表:長さとピッチから下地の本数
柱芯から柱芯までの長さを、柱芯を含めて割り付けたときの本数です(両端の柱も1本と数えます)。
| 長さ(芯々) | 455ピッチ | 303ピッチ(910 ÷ 3) |
|---|---|---|
| 1,820 | 5本 | 7本 |
| 2,730 | 7本 | 10本 |
| 3,640 | 9本 | 13本 |
| 4,550 | 11本 | 16本 |
両端が柱の場合、下地材として用意する本数は、この数から柱の2本を引いた数です。根太や大引の標準的な間隔は根太の間隔と寸法で、面材の大きさは石膏ボードのサイズ一覧で説明しています。
芯で出すか、面で出すか
墨は材の中心(芯)で出す方法と、材の片側の面で出す方法があります。面で出すときは、芯の位置から材の幅の半分を引いた位置に墨を打ちます。現場で決めた出し方を、最後までそろえることが大切です。
長さを壁の面から面で測る場合は、両端の材を面に合わせて入れます。ほかの材は、壁の面から455、910…の位置が芯になるように置きます。ボードを壁の面から張り始めると、継ぎ目が材の芯に来ます。3,640mmなら、最初と最後の間隔(芯々)は432.5mmになります。
割り切れないときは中心から振り分ける
長さが3,500mmのように割り切れないと、柱芯から455ずつ割り付けたときに、最後の間隔だけ315mm(芯々)と狭くなります。見た目や面材の継ぎ目をそろえたいときは、長さの真ん中に1本置き、そこから左右に455ずつ振り分けます。3,500mmで両端の材を面から入れる場合、両端の間隔はどちらも362.5mm(芯々)になります。
割付の手順
- 基準(柱芯か、壁の面か)と、ピッチを決めます。
- 端から割り付けるか、中心から振り分けるかを決めます。
- 基準から芯または面の位置を測って、墨を打ちます。
- 面材を当てて、継ぎ目が下地の上に来るかを確かめます。
よくある失敗
芯と面を途中で混ぜる
芯で出した墨と面で出した墨が混ざると、材の幅の半分(45mm材なら22.5mm)だけずれます。墨を出す前に、芯で出すか面で出すかを決め、墨の横に印を付けておきます。
303を足し算で積み重ねる
303mmを12回足すと3,636mmで、910の3倍ずつの位置から少しずつずれます。長い距離は、910mmごとの位置を先に出してから、その間を割ります。
端から割り付けて、最後に細い間隔が残る
割り切れない長さを端から割ると、最後の間隔だけが狭くなります。見た目や面材の継ぎ目をそろえたいときは、中心から振り分けます。
下地のピッチについてよくある質問
間柱のピッチは455と303のどちらですか
一般には455mmが多く使われます。どちらにするかは、張る面材の厚さや種類、仕様書で決めます。
303ピッチはなぜ303mmなのですか
910mm幅の面材を3等分した303.3mmを丸めた値だからです。455mmは910mmの2分の1です。
割り切れないときはどうしますか
端から割って最後の間隔を狭くするか、中心から左右に振り分けて両端の間隔をそろえます。面材の継ぎ目が下地に乗るかを確かめて決めます。









