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モルタルの配合と必要量壁・床・タイル張りの容積比と塗り厚、セメントの袋数の計算

現場で練るモルタルの配合は、セメントと砂の容積比で決めます。この記事では、国土交通省の公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版、大阪市の土木工事積算基準、既調合モルタルのメーカー資料をもとに、壁・床・タイル張りなど用途ごとの配合と塗り厚、1m³あたりのセメントと砂の量、面積からセメントの袋数を出す計算例をまとめます。

用途ごとの配合(左官)

場所配合塗り厚
床の仕上げ1:2.530mm
床の張物下地1:430mm
内壁の下塗り1:2.5計20mm
内壁の中・上塗り1:3計20mm
外壁の下塗り1:2.5計25mm以下
外壁の中・上塗り1:3計25mm以下

配合はセメント:砂の容積比で、公共建築工事標準仕様書の表15.3.3(コンクリート・コンクリートブロック下地)の値です。塗り厚は全体の厚さです。ラス下地の外壁・軒裏の上塗りは1:3.5です。下の層ほどセメントを多くします。

  • 1回に塗る厚さは7mm以下、全体の塗り厚は25mm以下(床を除く)
  • 建具枠回りの充填は1:3

タイル張り・ブロック・防水のモルタル

  • タイルの張付け:1:1〜2(ユニットタイルは1:0.5〜1)。練ったモルタルは60分以内に張り終える量だけ練る(表11.2.2)
  • タイルの目地:1:0.5〜2
  • ブロックの目地・充填:1:2.5、化粧目地は1:1(表8.2.1)
  • 防水の保護モルタル:1:3(表9.2.2)

ブロックの積み方と目地はブロックの積み方で説明しています。

1m³あたりのセメントと砂の量

容積比は、袋から出したセメントと砂の見かけの量の比です。練ると砂のすき間がセメントと水で埋まるので、できあがるモルタルの量は、材料の量を足したものより少なくなります。

配合セメント砂
1:11,100kg0.75m³
1:2720kg0.95m³

大阪市の土木工事積算基準(モルタル1m³あたりの材料、材料のロスを含む)の値です。公開されている資料で値を確かめられたのは、この2つの配合でした。

ほかの配合の目安

大阪市の表から、材料の見かけの量の合計がモルタル1m³の約1.43倍、セメント1m³が約1,500kgとして計算すると、1m³あたりの目安は次のとおりです(展開図ラボの計算で、公式の値ではありません)。

  • 1:2.5:セメント約24袋(25kg袋)、砂約1.0m³
  • 1:3:セメント約21袋(20〜22袋)、砂約1.07m³
  • 1:4:セメント約17袋、砂約1.14m³

必要な量の計算例

まずモルタルの体積(m³)= 面積(m²)× 厚さ(mm)÷ 1,000 を出し、1m³あたりの量を掛けます。

床の仕上げ 20mm × 10m²、1:2.5

  • 体積:10 × 20 ÷ 1,000 = 0.2m³
  • セメント:約122kg(25kg袋で約5袋、10%の割増しで6袋)
  • 砂:約0.2m³

上の目安で計算した値です(展開図ラボの計算)。実際の量は、砂の状態や下地の凹凸で変わるので、少し多めに用意します。

体積は生コン・砕石の数量計算ツールの「土間・スラブ」で出せます。5,000×2,000mm・厚さ20mmで0.20m³、10%の割増しで0.22m³になります。ツールに表示される生コン車の台数は、モルタルの場合は関係ありません。

既調合モルタルの量

セメントと砂があらかじめ混ぜてある既調合モルタルは、袋ごとにできる量が決まっています。たとえば富士川建材工業の既調合軽量モルタル(フジモル)は、25kgの袋で練りあがり量が24L、15mm厚で約1.6m²、水は1袋8L程度としています。現場で調合するときのセメント1袋(25kg)とは、できる量がまったく違うので、製品の袋の表示で計算します。

よくある間違い

重さの比で配合する

仕様書の配合は容積比です。セメントと砂を同じ重さで量ると、配合が変わります。

材料の量を足して出来上がりの量と考える

練るとすき間が埋まるので、出来上がりは材料の見かけの量の合計より少なくなります。

1回で厚く塗る

壁の1回の塗り厚は7mm以下です。厚く塗るときは、下塗り・中塗り・上塗りに分けます。

タイルの張付けモルタルを練り置きする

練ったモルタルは60分以内に張り終える量だけ練ります。

モルタルの配合についてよくある質問

床のモルタルの配合は

公共建築工事標準仕様書では、仕上げが1:2.5、張物下地が1:4です。

壁の下塗りの配合は

コンクリート下地の内壁・外壁とも、下塗りは1:2.5、中塗り・上塗りは1:3です。

モルタル1m³にセメントは何袋いりますか

大阪市の積算基準では1:2で720kg(25kg袋で約29袋)です。1:3は、展開図ラボの計算で約21袋が目安です。

タイルの目地の配合は

公共建築工事標準仕様書では、セメント1に対して砂0.5〜2です。

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