スプール図の外注頼む前にそろえる寸法と、見積もりで比べる5つの点
スプール図(配管の製作図)を外注するときは、呼び径・材質・経路の芯々寸法・フランジ面から管端までの寸法・溶接のすき間を先にそろえておくと、質問の往復が減り、見積もりも早く出ます。この記事では、外注先に渡す情報の一覧、見積もりで比べるところ(検図・DXF・修正の回数・支払い)、外注に向く図面と向かない図面、外注した図面を製作に使う前の確認をまとめます。展開図ラボの作図代行で受けられる範囲と、受けていない範囲もあわせて書きます。
スプール図の外注で最初にそろえる情報
スプール図は、工場や作業場で管を切って溶接するための図です。作図する側は、現場の寸法と使う材料が分からないと描けません。次の表は、展開図ラボの作図代行のヒアリングシートでお聞きしている項目です。ほかの外注先でも、ほぼ同じことを聞かれます。
| 項目 | 例 |
|---|---|
| 呼び径とスケジュール | 80A Sch40 |
| 管とフランジの材質 | STPG370・SS400 |
| 経路と芯々寸法 | 右900・上600… |
| フランジ面から管端まで | 6mm |
| 突合せ溶接のすき間 | 2mm |
| フランジ部のすみ肉の脚長 | 6mm |
| 工事名・図番・ライン番号 | 80A-CW-003 |
| 枚数・納期・請求書の宛名 | 2枚・○日まで |
例の値は、作図代行の見本の図面(架空の依頼)のものです。手描きの寸法メモや、経路を書いた紙の写真でも、上の項目が読み取れれば作図できます。
経路は「芯々」で書く
配管の寸法は、管の中心線どうしの長さ(芯々寸法)で書くのが基本です。エルボやフランジの寸法を引いた切断長は、作図する側が出します。芯々で書く理由と切断長の出し方は、配管アイソメ図の書き方と配管の寸法の取り方(芯引き)で説明しています。
フランジ面から管端までの寸法は会社で違う
差込み溶接式(SOH)のフランジは、管をフランジの穴に差し込み、管端をフランジ面から少し下げた位置で溶接します。下げる寸法は依頼ごとに決まる値なので(作図代行でもヒアリングでお聞きしています)、外注先に必ず伝えます。この寸法が違うと、管の切断長がその分だけずれます。
見積もりで比べる5つの点
1枚いくらという金額だけでは比べられません。次の点を、見積もりの前に聞いておきます。
- 検図(図面のチェック)が料金に入っているか
- 何が納品されるか(PDFだけか、DXFや部品表も付くか)
- 修正は何回まで無料か、作図ミスと依頼内容の変更をどう分けるか
- 支払いは前払いか後払いか、カードか振込か、適格請求書(インボイス)が出るか
- 図面や寸法の扱い(秘密保持契約、保管の期間)
展開図ラボの作図代行の場合は、次のとおりです。
| 項目 | 展開図ラボの作図代行 |
|---|---|
| 料金 | 1枚8,800円(税込) |
| お試し期間中 | 1枚4,400円(税込) |
| 検図 | 含まない |
| 納品物 | PDF・DXF・部品表CSV・確認シート |
| 作図ミスの修正 | 無料・回数に数えない |
| 依頼内容の変更 | 3回まで無料 |
| 支払い | 作図の前・カードか銀行振込 |
| インボイス | 発行していない |
修正のご連絡は納品から30日以内で、4回目からの料金は修正の内容を見てお知らせします。相談フォームでは、秘密保持契約とご利用条件の全文を読んで同意していただいてから送信する形です。
外注に向く図面・向かない図面
向いている図面
- 経路と寸法が決まっていて、あとは図にするだけの配管
- 同じ形で寸法だけ違う図面が何枚もある
- 手描きの図はあるが、CADの図面やDXFが必要になった
- 社内にCADを使える人がいない、または手が回らない
向かない図面
- 経路や寸法がまだ決まっていない(作図する側は寸法を決められない)
- 強度の計算や、配管の設計そのものが必要なもの
- 現場で採寸しないと寸法が分からないもの
外注先が描くのは、渡した寸法どおりの図です。寸法の決定や、製作・据付けで納まるかの判断は、依頼する側に残ります。
展開図ラボの作図代行で受けられる範囲
| 項目 | 対応している範囲 |
|---|---|
| 呼び径 | 50A・65A・80A・100A |
| フランジ | JIS 10K・SOH・両端 |
| エルボ | 90°ロングエルボ |
| 溶接 | 突合せはV形開先、フランジ部はすみ肉 |
| 経路 | 同じ平面の上下左右・2〜6区間 |
次の図面は受けていません。
- 奥行き方向や斜めを含む経路(立体の配管)
- チーズ、レジューサー、バルブを含む図面
- 上の範囲以外の口径・フランジ・エルボ
- 寸法の決定、強度の計算、建築の設計
範囲に合わない図面は、上の外注先の比べ方を参考に、ほかの作図会社やCADの得意な方に相談してください。

外注した図面は製作の前に確認する
検図が料金に入っていない外注先に頼んだときは、依頼した側が製作の前に図面を確認します。検図が入っている場合でも、渡した寸法そのものが正しいかは、依頼した側にしか分かりません。
- 呼び径・スケジュール・材質が依頼どおりか
- 経路の向き(上下左右)と芯々寸法が手元のメモと合っているか
- 切断長の合計と本数が部品表・切断表と合っているか
- フランジ面から管端の寸法、溶接のすき間が依頼どおりか
- 図番・ライン番号・工事名が合っているか
部品表・切断表・溶接表の見方はスプール図の部品表・切断表・溶接表、エルボの寸法は溶接エルボの寸法表、フランジの寸法はフランジの規格で確かめられます。
外注のほかに考えられる方法
図面の枚数が多い会社や、立体の配管が多い会社は、配管用の3D CADやスプール図を作るソフトを入れる方法もあります。少ない枚数なら、エクセルで書いて切断長だけ計算する会社もあります。違いはスプール図の自動作成とスプール図をエクセルで書く方法にまとめています。
スプール図の外注についてよくある質問
手描きのメモでも依頼できますか
経路の向きと芯々寸法、呼び径などの項目が読み取れれば作図できます。展開図ラボの作図代行では、ヒアリングシートへの返信で寸法をお送りいただきます。
スプール図の外注にかかる費用は
外注先と図面の内容で違います。展開図ラボの作図代行は1枚8,800円(税込)、お試し期間中は1枚4,400円(税込)で、検図は含みません。
立体の配管やバルブの入った図面も頼めますか
展開図ラボの作図代行では受けていません。奥行き方向や斜めを含む経路、チーズ・レジューサー・バルブを含む図面は対象外です。
外注した図面で間違いがあったら
作図ミスは無料で直します。依頼内容の変更は3回まで無料です。修正のご連絡は納品から30日以内にお願いしています。









