C形鋼(リップ溝形鋼)の寸法・重量表JIS G 3350の全37サイズと重さの計算式、溝形鋼との違い
C形鋼(リップ溝形鋼)は、薄い鋼板を冷間で曲げて作る軽量形鋼で、母屋・胴縁や架台、下地などに使われます。この記事では、JIS G 3350(一般構造用軽量形鋼)と鋼材メーカーの資料をもとに、寸法の書き方、重さの計算式、全37サイズの寸法・重量表、許容差と長さ、めっき品の重さ、熱間圧延の溝形鋼(チャンネル)との違いをまとめます。
C形鋼の規格と書き方
C形鋼は、JIS G 3350の軽量形鋼のうちの「リップ溝形鋼」で、材質はSSC400、板厚は1.6〜6.0mmです。寸法は、高さH × 辺A × リップC × 板厚t の順に、100×50×20×2.3のように書きます(単位はmm)。リップは、フランジの先を内側に折り返した部分です。
重さの計算式
JIS G 3350(表12)では、リップ溝形鋼の断面積を次の式で出し、0.785を掛けて1mあたりの質量を出します。
1mあたりの重さ(kg/m) = t ×(H + 2A + 2C − 6.574t)× 0.00785
−6.574tは、4か所の角の丸みの分を引く項です。外側の寸法をそのまま足して計算すると、表の値より4.7〜14.1%重く出ます(展開図ラボの計算)。
計算例
100×50×20×2.3なら、2.3 ×(100 + 100 + 40 − 6.574 × 2.3)× 0.00785 ≒ 4.06kg/m で、6mの1本で約24.4kgです。
寸法・重量表
H×A×Cと板厚tの単位はmm、1mの欄は単位質量(kg/m)、6mの欄は1本の重さ(kg)です。JIS G 3350(2017年版)の表8の値で、日鉄建材の2025年9月版の表とも一致します。上の式で計算すると37サイズ中36サイズが一致し、125×50×20×4.5だけ計算が8.31、表が8.32です。
| H×A×C | t | 1m | 6m |
|---|---|---|---|
| 60×30×10 | 1.6 | 1.63 | 9.78 |
| 60×30×10 | 2.3 | 2.25 | 13.5 |
| 75×45×15 | 1.6 | 2.32 | 13.9 |
| 75×45×15 | 2.0 | 2.86 | 17.2 |
| 75×45×15 | 2.3 | 3.25 | 19.5 |
| 100×50×20 | 1.6 | 2.88 | 17.3 |
| 100×50×20 | 2.3 | 4.06 | 24.4 |
| 100×50×20 | 3.2 | 5.50 | 33.0 |
| 100×50×20 | 4.0 | 6.71 | 40.3 |
| 100×50×20 | 4.5 | 7.43 | 44.6 |
| 120×40×20 | 3.2 | 5.50 | 33.0 |
| 120×60×20 | 2.3 | 4.78 | 28.7 |
| 120×60×20 | 3.2 | 6.51 | 39.1 |
| 120×60×25 | 4.5 | 9.20 | 55.2 |
| 125×50×20 | 2.3 | 4.51 | 27.1 |
| 125×50×20 | 3.2 | 6.13 | 36.8 |
| 125×50×20 | 4.0 | 7.50 | 45.0 |
| 125×50×20 | 4.5 | 8.32 | 49.9 |
| 150×50×20 | 2.3 | 4.96 | 29.8 |
| 150×50×20 | 3.2 | 6.76 | 40.6 |
| 150×50×20 | 4.5 | 9.20 | 55.2 |
| 150×65×20 | 2.3 | 5.50 | 33.0 |
| 150×65×20 | 3.2 | 7.51 | 45.1 |
| 150×65×20 | 4.0 | 9.22 | 55.3 |
| 150×75×20 | 3.2 | 8.01 | 48.1 |
| 150×75×20 | 4.0 | 9.85 | 59.1 |
| 150×75×20 | 4.5 | 11.0 | 66.0 |
| 150×75×25 | 3.2 | 8.27 | 49.6 |
| 150×75×25 | 4.0 | 10.2 | 61.2 |
| 150×75×25 | 4.5 | 11.3 | 67.8 |
| 200×75×20 | 3.2 | 9.27 | 55.6 |
| 200×75×20 | 4.0 | 11.4 | 68.4 |
| 200×75×20 | 4.5 | 12.7 | 76.2 |
| 200×75×25 | 3.2 | 9.52 | 57.1 |
| 200×75×25 | 4.0 | 11.7 | 70.2 |
| 200×75×25 | 4.5 | 13.1 | 78.6 |
| 250×75×25 | 4.5 | 14.9 | 89.4 |
長さと許容差
- 標準長さ:6.0・7.0・8.0・9.0・10.0・11.0・12.0m(JIS G 3350 表11)。拓南製作所の製品は6mと10m
- 長さの許容差:7m以下は+40mm・マイナス0で、短くはならない
- 板厚の許容差:2.0以上2.5mm未満は±0.25mm、3.15以上4.0mm未満は±0.30mm など
- 高さHの許容差:150mm未満は±1.5mm、辺Aは±1.5mm、リップCは±2.0mm
JIS G 3350(表13)の値です。
めっき品と塗装品の重さ
JIS G 3350の附属書Aでは、めっき品の質量は、めっき原板の単位質量にめっき量の定数を足して計算します。拓南製作所の資料では、同じサイズで黒(表面処理なし)よりめっき品が1.5〜3%ほど重く、100×50×20×2.3は黒が4.06kg/m、Z27のめっき品が4.15kg/mです。日鉄建材のカラーC形鋼(赤錆色などの塗装品)は、黒と同じ単位質量で載っています。
溝形鋼(チャンネル)との違い
- C形鋼:JIS G 3350。鋼板を冷間で曲げて作る。板厚は一定で、フランジの先にリップがある。100×50×20×2.3のように書く
- 溝形鋼:JIS G 3192。熱間圧延で作る。ウェブとフランジの厚さが違い、リップはない。100×50×5×7.5のように書く
同じ100×50でも、溝形鋼の100×50×5×7.5は9.36kg/mで、C形鋼の100×50×20×2.3(4.06kg/m)の約2.3倍の重さです(展開図ラボの計算)。山形鋼や平鋼の重さはアングルの重量表、フラットバーの寸法・重量表にまとめています。
ツールで重さを出す
鋼材の重量計算ツールにはC形鋼の項目がないので、「フラットバー」を選び、幅に H + 2A + 2C − 6.574t、厚さにtを入れると、C形鋼の重さが出ます(展開図ラボの使い方)。100×50×20×2.3なら幅は224.9mmです。鋼材の重量計算ツールで、この値の6mの重さを出せます。ツールは丸める前の値で計算するので、表と最後のけたが少し違うことがあります。
よくある間違い
外側の寸法を足して重さを出す
角の丸みの分を引かないと、表より最大14%ほど重く出ます。−6.574tの項を入れます。
C形鋼と溝形鋼を取り違える
同じ「100×50」でも、規格も重さも違います。リップの寸法と板厚が書いてあるかで見分けます。
めっき品に黒の重さを使う
めっき品は、黒より1.5〜3%ほど重くなります(拓南製作所)。
C形鋼についてよくある質問
C形鋼100×50×20×2.3の重さは
4.06kg/mで、6mの1本で約24.4kgです。
C形鋼の定尺は
JISの標準長さは6.0〜12.0mで、6mや10mの製品があります。
C形鋼の重さの計算式は
t ×(H + 2A + 2C − 6.574t)× 0.00785 で、1mあたりのkgが出ます。
C形鋼の材質は
JIS G 3350の一般構造用軽量形鋼で、SSC400です。









