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H形鋼の寸法・重量表細幅・中幅・広幅の寸法と単位質量kg/m

H形鋼は、鉄骨の梁や柱、架台などに使う鋼材です。寸法はJIS G 3192(熱間圧延形鋼の形状、寸法、質量及びその許容差)で決められていて、「300×150」のような呼び方と、実際の寸法が違うサイズもあります。この記事では、JISの寸法表をもとに、主なH形鋼の高さ・幅・板厚・断面積・単位質量(kg/m)の一覧と、細幅・中幅・広幅の違い、重さの計算方法、よく使う鋼材の規格をまとめます。

H形鋼の寸法・重量表

JIS G 3192の表15から、汎用品(よく流通しているサイズ)を抜き出した表です。H=高さ、B=幅(フランジの幅)、t1=ウェブの厚さ、t2=フランジの厚さです。

区分呼称H×Bt1t2断面積(cm²)単位質量(kg/m)
細幅100×50100×505711.859.30
広幅100×100100×1006821.5916.9
細幅125×60125×606816.6913.1
広幅125×125125×1256.5930.0023.6
細幅150×75150×755717.8514.0
中幅150×100148×1006926.3520.7
広幅150×150150×15071039.6531.1
細幅175×90175×905822.9018.0
広幅175×175175×1757.51151.4340.4
細幅200×100200×1005.5826.6720.9
中幅200×150194×1506938.1129.9
広幅200×200200×20081263.5349.9
細幅250×125250×1256936.9729.0
中幅250×175244×17571155.4943.6
広幅250×250250×25091491.4371.8
細幅300×150300×1506.5946.7836.7
中幅300×200294×20081271.0555.8
広幅300×300300×3001015118.593.0
細幅350×175350×17571162.9149.4
中幅350×250340×25091499.5378.1
広幅350×350350×3501219171.9135
細幅400×200400×20081383.3765.4
中幅400×300390×3001016133.3105
広幅400×400400×4001321218.7172
細幅450×200450×20091495.4374.9
中幅450×300440×3001118153.9121
細幅500×200500×2001016112.388.2
中幅500×300488×3001118159.2125
細幅600×200600×2001117131.7103
中幅600×300588×3001220187.2147
中幅700×300700×3001324231.5182
中幅800×300800×3001426263.5207
中幅900×300900×3001628305.8240

寸法の単位はmmです。区分(細幅・中幅・広幅)はJISの表にはなく、メーカーのカタログの区分です。JISの表には、このほかに汎用品以外のサイズ(198×99、298×149など)や極厚のサイズも載っています。

呼称と実際の寸法が違うサイズ

中幅のH形鋼は、呼称と実際の高さが違います。たとえば呼称「300×200」の実寸は294×200、「400×300」は390×300、「200×150」は194×150です。JISの注記では、同じシリーズ(呼称)のH形鋼は内法(フランジの内側どうしの)高さが一定とされています。図面や発注では、実寸(H×B)で確かめます。

細幅・中幅・広幅の違い

日本製鉄のカタログでは、高さと幅の比で次のように分けています。

区分高さと幅の比例
広幅ほぼ等しい200×200、300×300、400×400
中幅ほぼ3:2〜3:1194×150、294×200、588×300
細幅ほぼ2:1〜3:1200×100、300×150、400×200

JISの2021年版の注釈では、細幅・中幅を beam(梁)、広幅を column(柱)と呼ぶことがあるとしています。中幅と細幅は比の範囲が重なるので、区分はサイズ(シリーズ)ごとにメーカーの表で確かめます。

重さの計算方法

JISでは、単位質量を「断面積(cm²)× 0.785」で計算します。鋼の密度7.85g/cm³から来た値で、断面積1cm²・長さ1mあたり0.785kgです。

求めるもの計算式
断面積(cm²){t1 ×(H − 2 × t2)+ 2 × B × t2 + 0.858 × r²} ÷ 100
単位質量(kg/m)断面積(cm²)× 0.785
1本の重さ(kg)単位質量 × 長さ(m)

rはウェブとフランジのつなぎ目の丸み(フィレットの半径)です。たとえば300×150(単位質量36.7kg/m)を6mで使うと、36.7 × 6 = 220.2kgです。400×200(65.4kg/m)の10mなら654kgです。

よく使う鋼材の規格

記号規格主な用途
SS400JIS G 3101(一般構造用圧延鋼材)一般の構造物、架台など
SM490A などJIS G 3106(溶接構造用圧延鋼材)溶接する構造物
SN400B・SN490B などJIS G 3136(建築構造用圧延鋼材)建築の柱・梁

どの規格の材料を使うかは、設計図と特記仕様書で指定されます。

長さ

JIS G 3192の標準長さは、6mから13mまでの1m刻みです。メーカーによっては、これより長い材も製造しています(たとえばヤマトスチールは、6m以上500mm刻みで24mまでとしています)。長さの許容差は、7m以下でプラス40mm・マイナス0mmです。

外法一定H形鋼

普通のH形鋼は、同じシリーズでもフランジが厚くなると外側の高さが変わります。外法一定H形鋼は、フランジの厚さによらず外側の高さを一定にしたもので、JIS G 3192の表16に400×200〜1000×400のサイズが載っています。日本製鉄の「ハイパービーム」、JFEスチールの「スーパーハイスレンドH」などの商品名で作られています。

よくある失敗

呼称の寸法で納まりを計算する

中幅の「300×200」は実寸294×200で、呼称より6mm低くなります。ボルト位置や納まりは実寸で計算します。

単位質量の単位を取り違える

表の単位質量は1mあたりのkgです。1本の重さは、長さ(m)を掛けて出します。

規格の違う材料を混ぜる

同じ寸法でも、SS400とSN490Bでは強さや用途が違います。材料の検査証明書(ミルシート)で規格を確かめます。

H形鋼の寸法・重量についてよくある質問

H形鋼300×150の重さは

単位質量は36.7kg/mです。6mなら220.2kgです。

H形鋼の重さはどう計算しますか

断面積(cm²)× 0.785で1mあたりの重さ(kg/m)を出し、長さを掛けます。

中幅のH形鋼はなぜ呼称と寸法が違うのですか

同じシリーズのH形鋼は内法の高さが一定とされていて、実寸はシリーズごとに決まった値になっています。発注では実寸で確かめます。

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