フローリングの釘の打ち方フロア釘の長さ・角度・間隔と接着剤、1坪あたりの本数
フローリングは、接着剤を併用して、雄ざねの付け根から斜めにフロア釘を打つ「隠し釘」で留めるのが基本です。この記事では、国土交通省の公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版、フローリングのJAS、住宅金融公庫監修の木造住宅工事仕様書(平成22年版)、朝日ウッドテック・大建工業・永大産業の施工説明書をもとに、根太張りと直張りの違い、釘の種類と長さ、打つ角度と間隔、接着剤の塗り方をまとめます。1枚・1坪あたりの釘の本数の計算例もつけています。
根太張用と直張用
フローリングのJAS(3.2・3.3)と公共建築工事標準仕様書(19.5.4)による区分です。朝日ウッドテックの施工説明書でも、直張用は根太に直接施工できないとしています。使う製品がどちらかを、最初に確かめます。
接着剤と釘を併用する
公共建築工事標準仕様書と木造住宅工事仕様書では、根太張り・直張りとも、接着剤を併用して釘で留めるとしています。大建工業の施工説明書では、釘だけで固定すると床鳴りや目すきの原因になるとしています。
- 接着剤は、根太張りなら根太の上、捨て張りなら下地の上に、303mmピッチの線状に塗り、さねの部分にも塗る(3社の施工説明書)
- 公共建築工事標準仕様書の接着剤は、JIS A 5536のエポキシ樹脂系・ウレタン樹脂系・変成シリコーン樹脂系で、ホルムアルデヒド放散量がF☆☆☆☆のもの
釘の種類と長さ
公共建築工事標準仕様書では、留め付けに「フロア釘又はフロア用ステープル」を使うとしています。長さは、メーカーの施工説明書で次のとおりです。
- 朝日ウッドテック:38mm以上
- 大建工業:38mm
- 永大産業:35〜40mm
朝日ウッドテックと永大産業は、フィニッシュネイルやブラッドネイルは使わないとしています。
打つ位置と角度
釘は、雄ざねの付け根から斜めに打ちます(公共建築工事標準仕様書「雄ざねの付け根から隠し釘留め」)。大建工業は、雄ざねの付け根から約1mmあけて打つとしています。角度はメーカーで少し違います。
| メーカー | 打つ角度 |
|---|---|
| 朝日ウッドテック | 45°が目安 |
| 大建工業 | 45〜55° |
| 永大産業 | 45〜60° |
朝日ウッドテックと永大産業の説明では、立てすぎるとさねが割れ、寝かせすぎると表面がふくれます。永大産業は、短辺のめすざねは90°で打つとしています。
釘の間隔と本数
3社とも、長辺は303mmピッチ、短辺は2か所以上としています。根太張りでは根太ごとに打つので、根太の間隔(木造住宅工事仕様書で300mm内外)と同じになります。大建工業は、床暖房の上では150mmピッチの例を示しています。
本数の計算例
- 303×1,818mmの板1枚:長辺7本(1,818mmを303mmピッチ)+短辺2本 = 9本
- 1ケース6枚(約1坪):9 × 6 = 54本
- 145mm幅の板:1坪で約113本
短辺を最小の2か所で数えた目安です(展開図ラボの計算)。製品や床暖房の有無で変わるので、施工説明書の指定を優先します。
部屋の寸法と板の寸法から、張る枚数と割付を出すにはフローリングの割付ツールが使えます。初期値の6畳では22枚になり、22 × 9 = 198本が、端の切り物まで1枚と数えた多めの目安です。割付の考え方はフローリングの割付と枚数の数え方で説明しています。
捨て張りの留め方
直張用を張る前の捨て張り合板は、大建工業の施工説明書では、根太や大引にビスか釘で303mm以下の間隔で留めるとしています。公共建築工事標準仕様書の下張り用の床板は構造用合板12mmで、くぎの間隔は継手部150mm程度・中間部200mm程度です(表12.6.1)。
よくある失敗
直張用を根太に直接張る
直張用は、捨て張りの下地が前提の製品です。根太に直接は張れません。
釘だけで留める
接着剤を使わないと、床鳴りや目すきの原因になります(大建工業)。
仕上げ用の細い釘を使う
フィニッシュネイルやブラッドネイルは使えません。フロア釘かフロア用ステープルを使います。
釘を立てすぎる・寝かせすぎる
立てるとさねが割れ、寝かせると表面がふくれます。45°前後を目安にします。
フローリングの釘についてよくある質問
フローリングの釘の長さは何mmですか
朝日ウッドテックは38mm以上、大建工業は38mm、永大産業は35〜40mmとしています。
フローリングの釘の間隔は
長辺は303mmピッチ、短辺は2か所以上が、3社の施工説明書で共通です。
フロア釘は何度で打ちますか
45°前後が目安で、メーカーにより45〜60°の範囲です。
1坪で釘は何本いりますか
303×1,818mmの板なら1枚9本、1ケース6枚で54本が目安です。









