フローリングの割付と枚数の数え方端の列の幅と継ぎ目のずらし方
フローリングを張る前に割付を決めておくと、必要な枚数が分かり、壁ぎわに細い板が出るのも防げます。この記事では、列の割り付け方、継ぎ目のずらし方、枚数とケース数の数え方を、3,640×2,730mmの部屋の例で説明します。計算を分かりやすくするため柱芯の寸法(6畳)を使っていますが、実際は壁の内側の寸法で割り付けます。
まず列の数と端の列の幅を決める
板は部屋の長い方向に張ることが多いですが、根太の上に直接張る場合は根太と直角の方向に張ります。列の数は、部屋の幅を板の幅で割って決めます。幅2,730mmの部屋に幅303mmの板を張ると、2,730 ÷ 303 = 9.01なので、9列と3mmが余ります。片側から張ると、最後の列が3mmしかなくなってしまいます。
このようなときは、余りを両側に振り分けます。間の8列は303mmのままにして、両端の2列を(2,730 − 303 × 8)÷ 2 = 153mmずつにすると、合計10列で、両側の壁ぎわが同じ幅になります。
計算例2:幅150mmの板を2,730mmの部屋に張る
無垢材などで幅の狭い板を使う場合も、考え方は同じです。2,730 ÷ 150 = 18.2なので、18列だと30mm余り、両端に振り分けると15mmずつの細い列になってしまいます。
端の列が細すぎるときは、真ん中の列を1列減らして振り分けます。間の17列を150mmのままにすると、両端は(2,730 − 150 × 17)÷ 2 = 90mmずつになり、合計19列です。
| 割り方 | 真ん中の列 | 両端の列の幅 | 合計の列数 |
|---|---|---|---|
| 18列+余り | 18列 | 15mm(細すぎる) | 20列 |
| 1列減らして振り分け | 17列 | 90mm | 19列 |
端の列の幅は、真ん中の列の数を1つ減らすごとに板幅の半分ずつ広くなります。壁ぎわの見た目と、板の加工のしやすさで決めます。
継ぎ目は隣の列とずらす
隣り合う列の継ぎ目が近いと、見た目が悪く、床の強さも落ちます。継ぎ目は隣の列から一定以上ずらします(どれだけずらすかは、使うフローリングの施工説明書に従ってください)。また、壁ぎわに短すぎる切れ端が出ないようにします。
切り落としを少なくするには、前の列の最後で切った板の残りを、次の列の張り始めに使います。そのままでは継ぎ目が近すぎるときは、切れ端を少し短く切って調整します。
枚数とケース数の数え方
| 求めるもの | 計算 | 3,640×2,730mmの部屋 |
|---|---|---|
| 床の面積 | 3.64 × 2.73 | 9.94㎡ |
| 板1枚の面積(303×1,818) | 0.303 × 1.818 | 0.551㎡ |
| 面積から出した枚数 | 9.94 ÷ 0.551 | 18.0枚分 |
| 割付どおりに数えた枚数 | 両側153mm・ずらし150mm以上 | 22枚 |
| ケース数(1ケース6枚) | 22 ÷ 6 を切り上げ | 4ケース |
面積だけで数えると18枚分ですが、実際には両端の細い列や、継ぎ目をずらすための切り落としがあるので、割付どおりに数えると22枚になります。面積から出した枚数だけで注文すると足りなくなることがあるので、割付図で確かめてから注文すると安心です。
張る前の確認
- 板の向き(張る方向)と、張り始める壁を決めます。
- 列の数と、両端の列の幅を決めます。
- 割付図で、各列の張り始めと張り終わりの長さを確かめます。
- 板の不良や張り間違いに備えて、少し余分に用意します。
壁ぎわには、板の伸び縮みの逃げを取るのが一般的です。逃げの大きさは、フローリングの施工説明書で確かめてください。
よくある失敗
面積だけで枚数を注文する
面積から出した枚数には、両端の細い列や、継ぎ目をずらすための切り落としが入っていません。この記事の例でも、面積からは18枚分ですが、割付どおりに数えると22枚になります。
片側から張り始めて、最後の列が細くなる
部屋の幅が板幅で割り切れないと、最後の列だけが細く残ります。張り始める前に列の数を決め、余りを両側に振り分けます。
部屋が直角でないことに気づかない
壁が平行でない部屋では、壁ぎわの列の幅が場所によって変わります。張る前に部屋の幅を両端で測り、差がある場合は、最初の列を壁ではなく基準の墨に合わせて張ります。
フローリングの割付についてよくある質問
フローリングは何枚必要ですか
面積 ÷ 板1枚の面積で大まかな枚数が出ますが、実際は両端の列や切り落としで増えます。割付図で列ごとに数え、少し余分に用意すると安心です。
継ぎ目はどれくらいずらせばいいですか
使うフローリングの施工説明書に従います。隣の列と継ぎ目が近いと、見た目が悪くなり、床の強さも落ちます。
板はどの向きに張りますか
部屋の長い方向に張ることが多いですが、根太の上に直接張る場合は、根太と直角の方向に張ります。









