根太の間隔と寸法303・455の根拠と大引・床束の標準
根太(ねだ)の間隔は、畳の床なら450mm内外、フローリングなどそれ以外の床なら300mm内外が標準です。現場では、910mmモジュールに合わせて455mmや303mmのピッチで割り付けることが多くあります。この記事では、住宅金融支援機構の木造住宅工事仕様書(平成22年版)をもとに、根太の間隔と断面寸法、大引・床束・根太掛の標準寸法、303・455という数字の根拠をまとめます。仕様書は改訂されているので、最新版の内容や設計図書の指定も合わせて確かめてください。
根太の間隔の標準
| 床の種類 | 根太の間隔 | 現場でよく使うピッチ |
|---|---|---|
| 畳の床 | 450mm内外 | 455mm(910mmの半分) |
| その他の床(フローリングなど) | 300mm内外 | 303mm(910mmの3分の1) |
仕様書の文言は「303」「455」ではなく「300mm内外」「450mm内外」です。910÷2=455、910÷3≒303.3なので、910mmモジュールの床組では、455mmと303mmが「内外」の範囲に入る実務の値として使われています。
なぜ畳は間隔が広くてよいのか
畳は厚みがあり、板の床材にくらべて、根太の間のたわみが表に出にくいためと考えられます。フローリングは床材が薄いので、根太の間隔を狭くしてたわみを抑えます。床材メーカーが根太の間隔を指定している場合は、それに従います。
根太の断面寸法
| 大引(2階は床ばり)の間隔 | 根太の断面寸法 |
|---|---|
| 下記以外 | 45mm×45mmを標準 |
| 900mm内外 | 45mm×60mm以上 |
| 1,800mm内外 | 45mm×105mmを標準 |
根太の下の大引や床ばりの間隔が広いほど、根太は長い距離を渡ることになるので、せい(高さ)の大きい根太にします。根太のせいが90mm以上の場合は、大引や床ばりへの掛け方は「大入れ」または「渡りあご掛け」とするとされています。
根太の継手は、受け材の心で突付け継ぎとし、N90くぎで平打ちします。大引や床ばりには置き渡しとし、N75くぎ2本を斜め打ちします(仕様書 平成22年版)。
大引・床束・根太掛の標準寸法
| 部材 | 仕様書(平成22年版)の標準 |
|---|---|
| 大引 | 断面90mm×90mmを標準。継手は床束の心から150mm内外持ち出す |
| 床束 | 断面90mm×90mmを標準(プラスチック束・鋼製束は特記による) |
| 根太掛 | 24mm×90mm以上 |
大引や床束の間隔は、910mm前後で組まれることが多いですが、仕様書(平成22年版)の本文には大引・床束の間隔の決まりはありません。根太の項で「大引の間隔が900mm内外の場合」という前提として出てくるだけなので、実際の間隔は設計図書に従います。
床組を補強する場合
仕様書では、構造用面材で床組を補強する場合の根太についても決めています。根太と床ばりの上端が同じ高さの場合は、根太45mm×105mm以上・間隔500mm以下、上端の高さが違う場合は、根太45mm×105mm以上・間隔340mm以下とされています。
根太を使わない床(剛床)
最近の住宅では、根太を使わずに、厚い構造用合板(24mm・28mmなど)を床ばりや大引に直接張る床組もよく使われます。根太レス工法や剛床と呼ばれます。仕様書(平成22年版)では、根太を使わない場合は厚さ24mm以上の構造用合板を使い、四周をN75くぎで150mm以下の間隔で留めるとされています。実際は、合板を受ける床ばり・大引の間隔も含めて、設計図書と使う合板の仕様に従います。
根太の割付けのポイント
- ピッチは、部屋の端から割り付けるのか、柱や大引の芯から割り付けるのかを先に決めます。
- 壁ぎわには根太を入れて、床材の端を受けられるようにします。
- 床材の継ぎ目が根太の上に来るように、床材の長さと根太のピッチを合わせます。
根太の本数や位置は、下の「下地のピッチ割付ツール」で長さとピッチを入れると図で確かめられます。
根太の間隔についてよくある質問
フローリングの根太の間隔は
仕様書では、畳以外の床は300mm内外が標準です。現場では303mmピッチがよく使われます。床材メーカーの指定がある場合はそれに従います。
畳の根太の間隔は
450mm内外が標準です。現場では455mmピッチがよく使われます。
根太の寸法は45×45と45×60のどちらですか
仕様書(平成22年版)では45×45mmが標準で、大引の間隔が900mm内外の場合は45×60mm以上とされています。
大引の間隔は何mmですか
910mm前後で組まれることが多いですが、仕様書(平成22年版)には間隔の決まりがありません。根太の断面寸法とセットで、設計図書で決めます。









