レーザー墨出し器の選び方グリーンと赤、ライン数、精度、受光器とVOICE4機種の比較
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レーザー墨出し器は、ラインの色・本数・精度・受光器の対応で、使える現場が大きく変わります。この記事では、シンワ測定・ムラテックKDS・マキタ・タジマ・MAXなど国内メーカーの公式情報と取扱説明書、厚生労働省の通知をもとに選び方の基準をまとめ、そのうえでVOICEのグリーンレーザー墨出し器4機種を、仕事の内容ごとに展開図ラボの考えで比べます。価格は2026年9月30日時点のVOICE公式ストアの表示です。
選び方の5つの基準
1. ラインの色(グリーンか赤か)
シンワ測定は、レーザーの見やすさは対象物の色などで変わるので、状況に合わせて選ぶとしています。パナソニックの解説では、グリーンがいちばん見やすいとされているとしています。一方、マキタの取扱説明書では、グリーンは見やすいぶん、暗い場所では内部やガラスなどの反射光が見えることがあるとしています。
「グリーンは赤の何倍明るい」「グリーンは電池の持ちが悪い」という話はよく聞きますが、墨出し器メーカーの資料では確かめられませんでした。VOICEの公式の値では、同じ5ラインで、グリーンのG5が約7時間、赤のR5が約6時間で、大きな差はありません。
2. ラインの本数と種類
マキタの取扱説明書では、水平の「ろく」、垂直の「さげふり(たち)」、直角の「おおがね」、「通り芯」、床の「地墨」といったラインの呼び方が使われています。垂直ラインが1本なら通り芯や壁の位置、2本以上あれば直角(おおがね)が一度に出せ、水平ラインが360°なら部屋の四周に同時にろくが出ます。
3. 精度の表示
精度は「10mで±1mm」のように、決まった距離でどれだけずれるかで書かれています。ムラテックKDSは、精度の点検を年に1回すすめていて、マキタの取扱説明書にも、壁に当てたラインで精度を確かめる手順があります。
4. 受光器が使えるか
シンワ測定の資料では、レーザーラインが目で見える距離は、屋内で約15〜20m、屋外ではわずか約20〜60cmです。屋外や明るい場所では、受光器が必要になります。受光器は、ラインの色(波長)、メーカー・機種、本体のモード(受光器モード・屋外モード)が合わないと反応しません。タジマは、自社の受光器と他社の墨出し器の組み合わせは精度を保証できないので使わないよう明記しています。
5. 三脚のねじ
ムラテックKDSは、墨出し器の三脚のねじは5/8インチが一般的としています(一部の製品は違う)。ろくの高さを合わせるには、エレベーター三脚が便利です(マキタの取扱説明書)。
レーザーの安全
レーザー製品は、JIS C 6802で危険の度合いによってクラスが分けられています。確かめた墨出し器では、マキタのSK506GDがクラス2、MAXのLA-S801とVOICEのグリーンがクラス2M、VOICEの赤のR5がクラス1Mでした。厚生労働省の通知(平成17年、基発第0325002号)は、クラス1M・2M以上のレーザー機器を使う業務を対象に、光路を作業者の目の高さから避けることなどを求めています。メーカーの取扱説明書でも、レーザーを直接のぞかない、望遠鏡やルーペで見ない、人に向けないよう注意しています。
VOICEのグリーンレーザー墨出し器4機種
VOICEの公式ストアで売っているグリーンの本体は、Model-G2・G3・G5・G8の4機種です。次の仕様は4機種とも同じです。
- 精度:10mで±1mm(直角は90°±0.012°)
- 自動補正:±3°(磁気制動のジンバル式)
- 作業範囲:屋内で約10m、受光器を使うと屋外で約25m
- レーザー:クラス2M、防塵防滴:IP54相当、重さ:約1.4kg
- 保証:発送日から12か月(受光器・三脚などのオプションは対象外)
| 機種 | ライン | 使用時間 | 価格 |
|---|---|---|---|
| G2 | 縦1・横110° | 約16時間 | 23,420円 |
| G3 | 縦2・横110° | 約11時間 | 27,100円 |
| G5 | 縦4・横110° | 約7時間 | 38,920円 |
| G8 | 縦4・横360° | 約4時間 | 63,890円 |
4機種とも地墨点がつきます。使用時間は明るさ最大のときの値で、G5とG8はバッテリーが2個つきます。価格は公式ストアのセール表示の価格(通常価格はG2が29,280円、G3が33,880円、G5が48,650円、G8が79,870円)で、税込かどうかとセールの期限は表示されていませんでした。グリーン用の受光器(Model-GJ)は9,840円で、赤用の受光器とは別の機種です。
仕事の内容ごとの選び方(展開図ラボの考え)
ここからは、上の仕様をもとにした展開図ラボの考えです。
設備・電気の人で、主に水平(ろく)を出す
配管の勾配の基準や、器具の取付け高さを出すのが中心なら、垂直1本と水平のG2でも足ります。使用時間が約16時間といちばん長く、1日の現場で電池切れを心配しにくいのも利点です。
内装・大工で、直角(おおがね)を出したい
間仕切りの位置や、壁と天井の直角を出すなら、垂直が2本以上あると便利です。G3は垂直2本、G5は垂直4本です。垂直ラインが多いほど、直角や通り芯を一度に出せる本数が増えます。G3との差は11,820円(セール価格どうしの差)です。
部屋の四周に一度にろくを出したい
天井の下地や腰壁のラインを部屋の全周で出すなら、水平が360°のG8です。そのぶん使用時間は約4時間と短く、価格も上がるので、全周のろくを毎日のように出す人向けです。
屋外(外構・基礎)でも使う
屋外ではラインがほとんど見えないので、受光器が前提です。VOICEの場合はグリーン用の受光器GJ(約2〜25m)を合わせて用意します。たとえばG3と受光器GJで、27,100円+9,840円=36,940円です。
買う前に確かめること
- 自分の仕事で使うライン(ろく・たち・おおがね・地墨)が出るか
- 屋外で使うなら、同じメーカーの対応した受光器があるか
- 手持ちの三脚のねじ(5/8インチが一般的)が合うか
- 保証の期間と、精度の点検・修理の窓口
レーザー墨出し器の基本の使い方はレーザー墨出し器の使い方、墨出しの流れは墨出しとはで説明しています。
よくある失敗
屋外で受光器なしで使おうとする
屋外ではラインが目で見える距離は約20〜60cmしかありません(シンワ測定)。受光器を用意します。
他社の受光器を組み合わせる
波長やモードが合わないと反応しません。タジマは他社の組み合わせは使わないよう明記しています。
移動のときにスイッチを入れたままにする
マキタ・MAX・ムラテックKDSの取扱説明書では、持ち運ぶときはスイッチを切って内部をロックするよう案内しています。
精度を点検しないまま使い続ける
落としたり、ぶつけたりしたあとは特に、壁に当てたラインで精度を確かめます。ムラテックKDSは年に1回の点検をすすめています。
レーザー墨出し器の選び方についてよくある質問
グリーンと赤はどちらがいいですか
見やすさは対象物の色や周りの明るさで変わります(シンワ測定)。グリーンは見やすいとされていますが、暗い場所では反射光が見えることもあります(マキタ)。
何ラインあればいいですか
水平を出すのが中心なら縦1本と横、直角を出すなら縦2本以上、部屋の全周にろくを出すなら水平360°が目安です。
受光器はいりますか
屋内で使うだけなら不要なことが多く、屋外や明るい場所で使うなら必要です。本体と同じメーカーの対応品を選びます。
VOICEの保証は何年ですか
公式ストアでは、発送日から12か月としています。受光器や三脚などのオプション品は保証の対象外です。









