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板金・ダクト

スパイラルダクトの切り方切断工具の選び方と直角の切断線・切断長さ

スパイラルダクトは、長さを出して直角に切れば継手にまっすぐ入ります。切り口が斜めになったり、焼けやバリが残ったりすると、差込みが浅くなったり手を切ったりする原因になります。この記事では、スパイラルダクトを切る工具の選び方、直角の切断線の引き方、切断長さの出し方、切ったあとのバリと切粉の処理、安全の注意をまとめます。

スパイラルダクトを切る工具の選び方

スパイラルダクトは、帯状の亜鉛鉄板をらせんに巻いて、はぜで継いだ管です。配管工.netの解説では板厚は0.5〜1.6mmで、はぜの部分は帯鋼が4枚重なっています(ハウスビルダーズの製品説明)。薄い板と厚いはぜを同時に切るので、工具によって切り口の仕上がりが大きく変わります。

工具特徴
スパイラルダクト用のチップソー切断機台にダクトを載せ、回しながら刃で切る。砥石より火花が少なく、切り口がきれい
丸のこ型の工具+スパイラルダクト用チップソー持ち運べる。はぜに強い刃(外径110mm・135mmなど)を使う
ディスクグラインダー・高速切断機(砥石)どこでも切れるが、切り口が焼けて汚れやすく、火花が飛ぶ

Yahoo!の住まいの質問(150φのスパイラルダクトの切断)の回答では、砥石で切ると切り口が焼けて汚くなる、火花で火災の心配があり仕上げ材の養生も手間になる、ゼネコンの現場では高速カッターを嫌がられる、という声が出ています。ダクト業者の解説(京北工事)でも、スパイラルカッターはカバーが付いていて火花が飛ばず、ダクトを回しながら切る工具として紹介されています。

一般の板金用チップソーは、はぜの重なりで刃先が欠けやすいとされています。丸のこ型の工具で切るときは、スパイラルダクト用と書かれた刃を選びます。刃ごとに使える材料と板厚が決まっているので、ステンレス製のダクトなどを切るときは刃の説明書で確かめてください。

切断長さの出し方

直管の長さは、芯々の寸法から両側の継手の「芯から差込み部の付け根まで」の寸法を引いて出します。

直管の長さ = 芯々 −(片側の継手の芯から付け根まで)−(反対側の継手の芯から付け根まで)

差込み長さ(直管にかぶる長さ)は、公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)とJIS A 4009で、すべての呼び径で60mm以上です。継手の寸法はメーカーと製品で違うので、使う継手のカタログの値で計算します。ベンドどうしの間や45°ベンドで振るときの計算例はスパイラルダクトの寸法取りにまとめています。

計算例:芯々1,500mmの間に、芯から付け根まで200mmのベンドが両側に付くとき、直管の長さは 1,500 − 200 − 200 = 1,100mm です。直管の端から1,100mmの位置に切断線を引きます。

直角の切断線の引き方

スパイラルダクトに紙の帯を一周巻き、重ねた端の縁がそろう向きにして、帯の縁を切断線にする図。管の端から帯の縁までが切断長さ
帯の縁がずれずに一周そろえば、その縁は管の軸に直角です。

スパイラルダクトの表面には、らせんのはぜの線が斜めに走っています。はぜの線を目安にすると切断線が斜めになるので、紙や薄い板の帯を使って引きます。

  1. 管の端から切断長さを測り、1か所に印を付ける
  2. まっすぐな縁の帯(厚紙・クラフト紙など)を、縁を印に合わせて一周巻く
  3. 重ねた端で、帯の縁どうしがずれずにそろうまで帯の向きを直す
  4. 帯の縁に沿ってマーカーやけがき針で一周線を引く

帯の縁が一周してずれずに重なるとき、その縁は管の軸に直角になっています。丸パイプのけがきと同じ考え方で、パイプのけがき方でも説明しています。

スパイラルダクトの切り方の手順

  1. ダクトを台や受けに載せて、転がらないように支える。手で持ったまま宙で切らない
  2. 切断線に刃を合わせ、少しずつ切り込む。チップソー切断機はダクトを回しながら一周切る
  3. はぜの部分は板が重なっているので、無理に押し込まず刃の回転に任せる
  4. 切り終わりは切り離した側が落ちないように支える

Yahoo!の質問では、見習いの方がディスクグラインダーで固定しないまま切っていて、安全で速い工具を探していました。回答では、V形のローラーの台でダクトを回しやすい専用のチップソー切断機が安全で正確だとされています。

切ったあとのバリと切粉の処理

配管工.netの解説には「切り口のバリでよく指を切ります」とあります。切ったあとは、内側と外側のバリをやすりなどで落としてから継手を差し込みます。バリが残っていると、継手を差し込むときに引っかかって奥まで入らなかったり、シールやテープを傷めたりします。

ダクトの中に落ちた切粉や砥石の粉は、取り付ける前に管を傾けて出しておきます。差込み接合のビスの打ち方やシール・テープの巻き方はスパイラルダクトの継手を見てください。

スパイラルダクトを切るときの安全の注意

  • 切断用の工具は安全カバーを付けて使う(回答者の会社では安全規定の最低条件とされている)
  • 保護めがね・手袋を着ける。切り口とバリは刃物と同じように扱う
  • 砥石で切るときは火花が飛ぶので、周りの可燃物と仕上げ材を養生する。現場の火気のルールに従う
  • 切り離す側の重さを支えて、刃が挟まれないようにする

スパイラルダクトの切断でよくある失敗

  • はぜの線を目安に切って、切り口が斜めになる。帯を一周巻いて切断線を引く
  • 差込み長さを足し忘れて、直管が短くなる。継手の「芯から付け根まで」を使って計算する
  • 一般の板金用チップソーで切って、はぜで刃先が欠ける。スパイラルダクト用の刃を使う
  • バリを残したまま差し込み、継手が奥まで入らない

スパイラルダクトの切り方についてよくある質問

スパイラルダクトは何で切るのがよいですか

スパイラルダクト用のチップソー切断機か、スパイラルダクト用のチップソーを付けた丸のこ型の工具がよく使われます。砥石(グラインダー・高速切断機)でも切れますが、切り口が焼けやすく火花が出ます。

スパイラルダクトを直角に切るにはどうしますか

まっすぐな縁の紙の帯を一周巻き、重ねた端の縁がずれずにそろう向きに直してから、帯の縁に沿って線を引きます。はぜの線は斜めなので目安にしません。

スパイラルダクトの切断長さはどう出しますか

芯々の寸法から、両側の継手の「芯から差込み部の付け根まで」の寸法を引きます。差込み長さは60mm以上と決められていて、継手の寸法は使うカタログの値で計算します。

切ったあとは何をしますか

内側と外側のバリを落とし、管の中の切粉を出してから継手を差し込みます。そのあとビス留め・シール・テープで接続します。

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