展開図ラボ/コラム/大工・内装

大工・内装

水平器の使い方気泡の見方と水平・垂直の確かめ方、狂いの点検

水平器(すいへいき)は、液体の中の気泡の位置で、当てた面が水平か垂直かを確かめる道具です。レベルや水準器とも呼ばれます。棚や窓枠、配管、設備の据え付けなど、どの職種でも使う基本の道具です。この記事では、水平器の各部と種類、水平・垂直の確かめ方、精度の確かめ方(反転点検)、正しく使うコツをまとめます。

水平器の各部と見方

気泡管の見方

水平器には、液体と小さな気泡を封じ込めた気泡管が付いています。気泡は一番高い所に集まるので、気泡が気泡管の2本の線(標線)のちょうど真ん中に来れば、水平器を当てた面が水平(または垂直)です。

気泡管確かめるもの
本体の長い向きに付いた気泡管水平
本体に直角に付いた気泡管垂直
斜めに付いた気泡管(付いている製品のみ)45°

気泡がずれているとき

気泡が片方に寄っているときは、気泡が寄っている側が高くなっています。気泡が真ん中に来るまで、低い側を上げる(または高い側を下げる)ように調整します。

水平器の種類

種類特徴
ボックス型・I型断面が四角やI形のまっすぐな本体。長さが長いほど、広い範囲の水平を確かめやすい
マグネット付き鉄骨や鋼管、ダクトに付けたまま手を離せる
ミニ水平器・トピード型短くて狭い所や配管で使いやすい
デジタル水平器角度や勾配を数字で表示する。勾配を確かめる作業に向く
勾配付き(勾配気泡管付き)決まった勾配(排水管の勾配など)を確かめる気泡管が付いている

水平器で水平・垂直を確かめる

水平の確かめ方

  1. 確かめたい面のごみや出っ張りを取り、水平器をまっすぐ当てます。
  2. 水平器を押さえつけず、置いたまま気泡が止まるのを待ちます。
  3. 目の高さを気泡管に合わせ、真上または真横から気泡の位置を読みます。
  4. 向きを変えて(縦・横の2方向で)確かめます。1方向だけでは、もう一方の傾きが分かりません。

垂直の確かめ方

柱や枠の面に水平器を縦に当て、垂直用の気泡管を読みます。直角に交わる2つの面で確かめると、どちらの向きに傾いているかが分かります。長い柱など、長い距離の垂直を確かめるときは、下げ振りやレーザー墨出し器を合わせて使います。

水平器の精度を確かめる(反転点検)

落としたりぶつけたりした水平器は、気泡管がずれて狂っていることがあります。次の方法で、手元で確かめられます。

  1. 平らな台に水平器を置き、気泡の位置を読みます。置いた位置に鉛筆で印を付けておきます。
  2. 水平器を左右逆向き(端と端を入れ替える)にして、同じ位置に置き直します。
  3. 台に対して、気泡が前と同じ側に同じだけずれていれば、水平器は狂っていません。
  4. 位置が違うときは、水平器が狂っています。台の傾きではなく、水平器の狂いによる差です。

2回の読みが違うときは、正しい水平は2つの読みのちょうど中間です。水平器の狂いは、2回の差の半分です。

垂直用の気泡管も、壁などに当てて左右を入れ替え、同じように確かめられます。狂っている水平器は、調整できる製品なら説明書にしたがって調整し、できないものは買い替えます。

水平器を正しく使うコツ

  • 当てる面が短いと、面の小さなでこぼこの影響を受けます。長い範囲を確かめるときは、長い水平器か、まっすぐな定規(直定規)の上に水平器を載せて使います。
  • 気泡管は、真正面から見て読みます。斜めから見ると、気泡の位置がずれて見えます。
  • 寒い所や日なたでは、気泡の大きさが変わることがあります。気泡の大きさではなく、気泡の両端が標線に対してつり合っているかで読みます。
  • 使い終わったら、落とさないようにケースや決まった場所にしまいます。

水平器で勾配を確かめる

排水管の勾配など、わずかな傾きを確かめたいときは、勾配付きの気泡管や、デジタル水平器を使うと便利です。ふつうの水平器で確かめるときは、水平器の片側の下に、決まった厚さのスペーサーを挟んで気泡を真ん中に合わせる方法もあります。長さ600mmの水平器で1/50の勾配なら、600 ÷ 50 = 12mmのスペーサーで、気泡が真ん中に来れば1/50です。

水平の気泡管に目盛線が何本か入った製品もあります。たとえばシンワのブルーレベルPro 2は、気泡の端が2本目の線に来ると1/100、3本目で1/50の勾配です。線の意味は製品で違うので、説明書で確かめます。

水平器についてよくある質問

水平器と水準器は同じものですか

ほぼ同じ道具を指す言葉として使われています。現場では「レベル」と呼ぶこともありますが、測量用のレベル(オートレベルなど)とは別の道具です。

水平器の気泡が真ん中から少しずれているときは

当てた面がわずかに傾いています。どこまでのずれを許すかは、作業の内容や設計図書、会社の基準で決まります。

水平器の長さはどれを選べばいいですか

確かめたい範囲に合わせて選びます。狭い所や配管には短いもの、棚や窓枠、床など長い範囲には長いものが向いています。

デジタル水平器のほうが正確ですか

数字で読めるので読み違いは少なくなりますが、精度は製品によって違います。使う前に、反転点検やゼロ点の確かめを行います。

道具・勾配の関連記事とツール

この記事に関係するツール

あわせて読みたい記事

展開図の書き方

フランジとエルボの付いた配管が、途中からCADの線画に変わっていく様子

お試し期間 半額キャンペーン

配管スプール図の作図をお受けします

寸法メモや経路の指示から、製作図のPDF、DXF、部品表をお作りします。

通常 1枚 8,800円

1枚 4,400円(税込)

作図代行を見る

ほしいツールを教えてください

「こんな図が出ると助かる」を、形にします。

現場で困っている展開図や割付、ほしい機能があれば、お問い合わせからお寄せください。ご要望の多いものから順番にツールにしていきます。

ツールの要望を送る

展開図ラボの運営元から

職人さん・工務店のホームページ、作ります

展開図ラボを運営するWEB PREPAは、ホームページ制作の事務所です。
制作費は買い切りで88,000円(税込)から、月額費用は0円です。
ご契約前にデザインを無料でお作りします。

ホームページの相談をする