石膏ボードの割付の考え方サブロク・サブハチの選び方と枚数の数え方
石膏ボードの割付は、壁にボードをどう並べるかを決めて、必要な枚数と切り物を出す作業です。この記事では、ボードの大きさの選び方、左端から割り付けるか中心から振り分けるか、枚数の数え方を、幅3,640mm・高さ2,400mmの壁を例に説明します。
よく使うボードの大きさ
| 呼び方 | 大きさ(mm) | 1枚の面積 |
|---|---|---|
| サブロク(3×6) | 910 × 1,820 | 1.656㎡ |
| サブハチ(3×8) | 910 × 2,420 | 2.202㎡ |
| サンク(3×9) | 910 × 2,730 | 2.484㎡ |
天井の高さに合わせて長さを選ぶ
ボードを縦に張るときは、天井の高さに近い長さを選ぶと、切り物と継ぎ目が減ります。高さ2,400mmの壁にサブロクを縦張りすると、1,820mmの上に580mmの切り物が必要になり、横の継ぎ目もできます。サブハチなら20mm切るだけで、1枚で床から天井まで届きます。石膏ボード工業会の資料でも、2,420mmや2,730mmのボードを使えば、横の継ぎ目のない壁にできるとされています。
左端から割り付けるか、中心から振り分けるか
割付の始め方には、壁の端から並べる方法と、壁の中心から左右に振り分ける方法があります。
- 端から並べる:柱や間柱の位置に継ぎ目を合わせやすく、下地のあるボード張りでよく使います。反対側の端に細い切り物が出ることがあります。
- 中心から振り分ける:左右の端の切り物が同じ幅になり、見た目がそろいます。タイルや化粧材など、目地が見える仕上げで使います。
中心から振り分けるときは、壁の中心に目地を置く方法と、材料の中心を置く方法があります。どちらの方が端の切り物が大きくなるかを比べて選ぶと、細い切り物を避けられます。
枚数の数え方
いちばん簡単な目安は、壁の面積を1枚の面積で割る方法です。幅3,640mm・高さ2,400mmの壁は8.736㎡なので、サブロクなら 8.736 ÷ 1.656 = 5.3枚分です。ただしこれは、切り物の余りをすべて使い切れた場合の数です。
割付図を描いて1枚ずつ数えると、サブロクではボード4枚と高さ580mmの切り物4枚になります。580mmの切り物は1枚のボードから3枚取れるので、実際に必要なのは4 + 2 = 6枚です。窓やドアがある壁では、開口のまわりに切り物が増えるので、割付図を描いて数える方が確実です。
計算例2:幅3,640mm・高さ2,600mmの壁
天井が高い壁では、サンク(910×2,730)を使うと1枚で床から天井まで届きます。
| 使うボード | 割付 | 必要な枚数 |
|---|---|---|
| サンク(910×2,730) | 4枚を130mmずつ切って縦張り | 4枚 |
| サブハチ(910×2,420) | 4枚+高さ180mmの切り物4枚 | 5枚 |
サブハチでは、高さ180mmの切り物を1枚のボードから13枚取れるので、4枚分は1枚で足ります。面積で割ると、サンクで9.464 ÷ 2.484 = 3.8枚分、サブハチで4.3枚分です。サンクは横の継ぎ目がなく枚数も少なくなりますが、1枚が重く長いので、搬入経路と人手も考えて選びます。
継ぎ目の位置の注意
ボードの継ぎ目は、柱や間柱などの下地の上にくるように割り付けます。窓やドアの角から継ぎ目を通すと、ひびの原因になりやすいと言われるので、開口の角で継ぎ目がそろわないように配置を調整します。
木造の壁の柱・間柱は455mm前後の間隔が標準なので、910mm幅のボードの縦の継ぎ目は、1本おきの間柱の上にきます。ビスの間隔は、公共建築工事標準仕様書では壁で周辺部200mm程度・中間部300mm程度です。天井や工法ごとの違い、ビスの長さは石膏ボードのビスの間隔でまとめています。省令準耐火などの構造では、指定の仕様に従います。
よくある失敗
面積だけで枚数を注文する
面積から出した枚数は、切り物をすべて使い切れた場合の数です。高さ2,400mmの壁をサブロクで張る例では、面積からは5.3枚分ですが、割付どおりに数えると6枚必要です。
継ぎ目が下地に乗らない
端から割り付けるときに基準の位置がずれると、縦の継ぎ目が間柱からはずれます。割付の基準を柱芯か壁の面かで決め、間柱の位置と合わせて確かめます。間柱の間隔は455mm前後が標準なので、910mm幅のボードの継ぎ目は1本おきの間柱に乗ります。
開口の角で継ぎ目をそろえる
窓やドアの角から継ぎ目を通すと、ひびが入りやすいと言われます。開口の角では、ボードをL字に切り欠いて張るなど、継ぎ目の位置をずらします。
石膏ボードの割付についてよくある質問
石膏ボードの枚数はどう数えますか
大まかには壁の面積 ÷ 1枚の面積ですが、切り物や開口で増えるので、割付図を描いて1枚ずつ数えると確実です。
サブロクとサブハチはどちらを使えばいいですか
縦張りなら、天井の高さに近い長さのボードを選ぶと、切り物と横の継ぎ目が減ります。高さ2,400mm前後ならサブハチ(2,420mm)がよく合います。
中心から振り分けるのはどんなときですか
左右の端の切り物を同じ幅にして見た目をそろえたいとき、目地が見える仕上げのときに使います。









