溶接工の年収と給料平均454万円の内訳と年齢・経験年数・会社の規模、資格の決まり
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溶接工の年収を、厚生労働省の賃金構造基本統計調査(令和7年)と職業情報提供サイト(job tag)、国勢調査、国土交通省の公共工事設計労務単価(令和8年3月から適用)で調べました。溶接工は、建設の現場よりも工場で働く人が多い職種です。統計の数字がどんな人の平均なのかを押さえたうえで、年齢・経験年数・会社の規模による違いと、資格の決まり、年収を上げる道を展開図ラボの考えでまとめます。
溶接工の平均年収
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 年収 | 454.7万円 |
| 平均年齢 | 41.8歳 |
| 月の給与 | 32.34万円 |
| 年間賞与 | 66.64万円 |
| 有効求人倍率 | 2.67倍 |
賃金構造基本統計調査(令和7年)の「金属溶接・溶断従事者」の値で、job tagの溶接工の年収と同じです。年収は「きまって支給する現金給与額(残業代を含む月給)× 12 + 年間賞与」で計算した値で、対象は従業員10人以上の会社に雇われている人です。
月の給与のうち、基本の給与(所定内給与)は27.72万円で、残業代などが月4.62万円です(展開図ラボの計算)。残業代などの割合が大きい職種です。
溶接工の多くは工場で働いている
| 産業 | 割合 |
|---|---|
| 製造業 | 84.4% |
| 建設業 | 13.1% |
国勢調査(令和2年)の溶接工の就業者の産業別の割合です。雇われて働く人が86.1%で、一人親方(人を雇わない業主)は5.1%です。賃金構造基本統計調査には、職種と産業を掛け合わせた表がないので、建設業の溶接工だけの年収はわかりません。上の平均は、工場で働く溶接工が中心の数字です。
年齢による違い
| 年齢 | 年収 |
|---|---|
| 20〜24歳 | 327.4万円 |
| 25〜29歳 | 358.7万円 |
| 30〜34歳 | 419.3万円 |
| 35〜39歳 | 477.7万円 |
| 40〜44歳 | 513.1万円 |
| 45〜49歳 | 520.2万円 |
| 50〜54歳 | 539.2万円 |
| 55〜59歳 | 534.2万円 |
| 60〜64歳 | 427.8万円 |
同じ調査の第5表から、上と同じ式で計算した値です。いちばん高いのは50〜54歳の539.2万円です。
経験年数による違い
| 経験 | 月の基本給 | 年収の目安 |
|---|---|---|
| 0年 | 22.51万円 | 287.9万円 |
| 1〜4年 | 22.96万円 | 317.1万円 |
| 5〜9年 | 25.62万円 | 382.9万円 |
| 10〜14年 | 30.55万円 | 460.7万円 |
| 15年以上 | 31.55万円 | 457.5万円 |
同じ調査の第14表です。「所定内給与(月の基本給)× 12 + 年間賞与」で計算した、残業代を除いた目安で、上の平均年収とは式が違います。溶接工は残業代などの割合が大きいので、この目安は実際の年収よりかなり低く出ます。月の基本給は、経験10〜14年まで上がり、その後は横ばいです。
会社の規模による違い
| 従業員数 | 年収 | 年間賞与 |
|---|---|---|
| 5〜9人 | 422.4万円 | 44.95万円 |
| 10〜99人 | 425.0万円 | 47.75万円 |
| 100〜999人 | 458.1万円 | 81.80万円 |
| 1,000人以上 | 626.0万円 | 126.81万円 |
同じ調査の第1表です。1,000人以上と10〜99人の差は201.0万円で、賞与の差79.1万円に加えて、月の基本給も1,000人以上が33.11万円、10〜99人が27.36万円と差があります(展開図ラボの計算)。
ほかの職種との比較
| 職業 | 年収 |
|---|---|
| 溶接工 | 454.7万円 |
| 大工 | 485.5万円 |
| 配管工 | 523.1万円 |
| 電気工事士 | 628.1万円 |
job tagの値です。ただし溶接工は製造業が中心で、ほかの3職種とは働く産業が違うので、同じ物差しでは比べられません。
公共工事設計労務単価
国土交通省の公共工事設計労務単価(令和8年3月から適用)の「溶接工」は、工場製作に従事する人を除く、建設現場の溶接工の単価です。1日(8時間)あたり、東京都38,100円、大阪府32,500円、愛知県34,900円、福岡県30,600円です。47都道府県の値を単純に平均すると32,262円、前の年より約3.5%の上昇です(展開図ラボの計算で、国の公表値ではありません)。この単価は工事費を積算するためのもので、一人ひとりに支払われる日給そのものではありません。また、上の賃金の統計とは対象が違うので、年収と並べて比べることはできません。
溶接の資格の決まり
- アーク溶接:事業者が行う特別教育を受けた人が作業する(労働安全衛生法第59条第3項、労働安全衛生規則第36条第3号)
- ガス溶接:可燃性ガスと酸素を使う溶接・溶断などは、ガス溶接技能講習の修了者などでないと作業できない(労働安全衛生法施行令第20条第10号)
- JISの溶接技能者評価試験:日本溶接協会が認証する民間の技能資格で、溶接の技能を証明するもの。法令の作業の条件ではない
ボイラーの溶接では、ボイラー溶接士の免許が必要な場合があります。溶接の資格の種類と違いは溶接の資格の種類と違いでまとめています。資格の有無で年収がどれだけ変わるかを示した公的な統計は見当たりませんでした。
年収を上げる道(展開図ラボの考え)
ここからは、上の数字をもとにした展開図ラボの考えです。
経験10年までに技能と資格をそろえる
月の基本給は経験10〜14年まで伸びます。その間に、JISの評価試験で、板・管・ステンレスなど、扱える材料と姿勢を広げておくと、任される仕事が増えます。
会社の規模と賞与を確かめる
1,000人以上の会社は、賞与も基本給も高い傾向です。転職するときは、月給・賞与・残業の扱いをまとめて比べます。
建設の現場で施工管理へ進む
建設業で配管や鉄骨の溶接をしている人は、管工事施工管理技士や建築施工管理技士を取って、施工管理へ進む道もあります。建築施工管理の年収の平均は679.1万円です。資格と進み方は管工事施工管理技士とはと職人から施工管理に転職するにはで説明しています。
職人・現場作業員を専門にした転職の相談窓口に、株式会社RSGの「職人から施工管理エージェント」があります。公式サイトでは、施工管理を目指す職人・現場作業員専門の転職エージェントとしていて、登録は無料です。経験職種の選択肢に溶接はないので、「その他」を選んで登録します。
よくある勘違い
「平均454.7万円は建設現場の溶接工の年収」
溶接工の8割以上は製造業で働いていて、平均は工場の溶接工が中心の数字です。
「労務単価が高いから溶接工は稼げる」
労務単価は建設現場の溶接工の積算用の単価で、賃金の統計とは対象が違います。
「JISの資格がないと溶接してはいけない」
法律で決まっているのは、アーク溶接の特別教育やガス溶接の技能講習などです。JISの評価試験は、技能を証明する民間の資格です。
溶接工の年収についてよくある質問
溶接工の平均年収はいくらですか
賃金構造基本統計調査(令和7年)とjob tagで454.7万円です。従業員10人以上の会社に雇われている人の平均です。
見習い溶接工の給料はいくらですか
経験0年の月の基本給(所定内給与)は22.51万円です(同じ調査の第14表)。残業代と賞与は含みません。
溶接工の年収がいちばん高いのは何歳ですか
同じ調査では、50〜54歳の539.2万円がいちばん高い値です。
溶接工の日当はいくらですか
個人の日当の公的な統計はありません。公共工事設計労務単価の溶接工は、東京都で38,100円ですが、工事費を積算するための単価です。









