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板金・ダクト

四角いホッパー(角錐台)の展開図の書き方面の高さ・稜線・曲げ角度の計算

四角いホッパーや角ダクトのレジューサーは、角錐台(四角すいの上を切った形)です。4枚の台形の面でできているので、それぞれの面の本当の形(実形)が分かれば展開図が描けます。この記事では、面の高さ・稜線の長さ・曲げ角度の出し方を、大きい方の四角800×600、小さい方の四角300×200、高さ400の例で説明します。

面は台形、ただし高さは斜めに測る

四角いホッパーの横から見た図と、1枚の面の台形
横から見た高さと、面の上での高さ(実長)は違います。

ホッパーを横から見た高さは400mmですが、面は傾いているので、面の上で測った台形の高さはもっと長くなります。この「面の高さ」は、四角の辺どうしの寸法の差の半分と、ホッパーの高さから計算します。

寸法の計算式

求めるもの計算式
幅800の面の高さ√(高さ² +((600 − 200)÷ 2)²)
奥行600の面の高さ√(高さ² +((800 − 300)÷ 2)²)
稜線(角の線)の長さ√(高さ² +(幅の差 ÷ 2)² +(奥行の差 ÷ 2)²)

計算例:800×600から300×200・高さ400

図はホッパーの向き(大きい方が上)で描いています。ツールは上下どちらの四角を大きくしても同じ展開図が出ます。リンク先の例は、大きい方を「下」の欄に入れています。

面長い辺短い辺面の高さ稜線の長さ稜線の曲げ角度
幅の面(2枚)800300447.2512.376.3°
奥行の面(2枚)600200471.7512.376.3°

幅の面の高さは √(400² + 200²)= 447.2mm、奥行の面は √(400² + 250²)= 471.7mm、稜線は √(400² + 250² + 200²)= 512.3mmです。

外寸で作るときは、四角の寸法から、面の傾きの分も含めた板厚を引いて、板厚の中心で展開します。板厚3.2なら、幅は 3.2 × 471.7 ÷ 400 = 3.8mm 引いて796.2、奥行は 3.2 × 447.2 ÷ 400 = 3.6mm 引いて596.4です。上の四角も同じだけ引きます。面の高さは変わりません。

計算例2:正方形600×600から200×200・高さ300

上下とも正方形なら、4枚の面はすべて同じ台形になります。

求めるもの計算値
面の高さ√(300² + 200²)360.6mm
稜線の長さ√(300² + 200² + 200²)412.3mm
稜線の曲げ角度cos⁻¹(200 × 200 ÷ 360.6²)72.1°(内側の角度107.9°)

1枚の台形は、長い辺600・短い辺200・高さ360.6です。同じ型紙を4回使って描けます。

展開図の書き方

  1. 幅の面の台形を描きます。長い辺800、短い辺300、高さ447.2で、短い辺を真ん中にそろえます。
  2. 斜めの辺(稜線)の長さが512.3になっているかを確かめます。
  3. その稜線を共有して、隣に奥行の面の台形(600・200・高さ471.7)を描きます。
  4. 同じように4枚を順につなぐと、1枚の展開図になります。合わせ目は1本の稜線か、面の真ん中にとります。

曲げ角度

稜線で板を折り曲げるときの角度は、隣り合う2枚の面の傾きから決まります。この例では76.3°で、ベンダーでこの角度だけ曲げます(折り曲げ機の設定の仕方によっては、180°から引いた値を使います)。

上下の中心がそろったホッパーでは、曲げ角度は cos(曲げ角度)=(幅の差 ÷ 2)×(奥行の差 ÷ 2)÷(幅の面の高さ × 奥行の面の高さ)で出せます。この例では 250 × 200 ÷(447.2 × 471.7)= 0.237 で、76.3°です。180°から引いた内側の角度は103.7°です。

上の四角と下の四角の中心がずれた偏心のホッパーでは、4枚の面の形がそれぞれ違うので、1枚ずつ実形を出す必要があります。丸から四角へ変わる形は角丸の展開図の書き方を見てください。

よくある失敗

台形の高さに、ホッパーの高さを使う

台形の高さは、面の上で測った長さ(面の高さ)です。横から見たホッパーの高さ400mmで台形を描くと、面が短くなり、組み立てたときに高さが足りなくなります。

幅の面と奥行の面の高さを取り違える

幅の面の高さは奥行の差から、奥行の面の高さは幅の差から計算します。取り違えると、稜線の長さが合わなくなります。描いたら、稜線が計算どおりの長さになっているかで確かめます。

曲げ角度の表し方を取り違える

ここで出した曲げ角度は、板を平らな状態から折り曲げる角度です。折り曲げ機によっては、180°から引いた内側の角度で設定するので、機械の表し方を確かめます。

角錐台ホッパーについてよくある質問

四角いホッパーの展開図はどう描きますか

4枚の台形の面の実形(長い辺・短い辺・面の高さ)を出し、稜線を共有しながら順につないで描きます。

面の高さはどう出しますか

ホッパーの高さと、その面に直角な方向の寸法の差の半分から、√(高さ² + 差の半分²)で出します。

上下の中心がずれたホッパーは

4枚の面の形がそれぞれ違うので、面ごとに実形を出して描きます。

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