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手すりの高さの基準階段・バルコニー・窓は何cm?法令と目安

手すりの高さは、階段・バルコニー・窓・廊下など、付ける場所によって基準が違います。建築基準法で数字が決まっているもの、住宅性能表示の基準で決まっているもの、設計の目安として示されているものが混ざっているので、どの基準の話かを分けて考えるのが大切です。この記事では、国土交通省の法令と基準にもとづいて、場所ごとの手すりの高さをまとめます。実際の工事では、設計図書と、確認検査機関や特定行政庁の指示に従ってください。

手すりの高さの基準は3種類ある

基準主な内容守る必要がある場合
建築基準法施行令屋上広場・バルコニーの手すり1.1m以上、階段に手すりを付けること適用される建物は必ず守る
住宅性能表示の基準(高齢者等配慮対策等級)階段の手すり700〜900mm、転落防止の手すりの高さなど住宅性能表示で等級を取るとき
バリアフリー法の建築設計標準手すりの高さの目安(75〜85cm程度など)設計の目安として使う

階段の手すりの高さ

階段の手すりは踏面の先端から700〜900mm、バルコニーは床面から1,100mm以上の例
階段は踏面の先端から、バルコニーは床面から測ります。

建築基準法では高さの数字は決まっていない

建築基準法施行令第25条では、階段には手すりを設けることが決められています。ただし、手すりの高さの数字は決まっていません。手すりのない側には、側壁かこれに代わるものが必要です。階段の幅が3mを超える場合は、中間にも手すりを設けます(けあげ15cm以下で踏面30cm以上なら不要)。高さ1m以下の階段の部分には、これらの規定は適用されません。

住宅性能表示の基準では700〜900mm

住宅性能表示の高齢者等配慮対策等級では、住宅の中の階段の手すりの高さを、踏面の先端から700mm以上900mm以下としています。等級5では両側(勾配が45度以下でホームエレベーターがある場合は片側でもよい)、等級2〜4では少なくとも片側に手すりを付けます(勾配が45度を超える場合は、原則として両側)。

バルコニー・屋上の手すりの高さ

建築基準法の1.1m以上

建築基準法施行令第126条では、屋上広場や2階以上の階にあるバルコニーなどの周りに、高さ1.1m以上の手すり壁・さく・金網を設けることが決められています。ただし、この規定が適用されるのは、施行令第117条で決められた建物(一定の特殊建築物、階数が3以上の建物、延べ面積が1,000m²を超える建物など)です。一般的な2階建ての戸建て住宅は、原則として対象になりません。

住宅性能表示の転落防止の手すり

住宅性能表示の基準(等級2〜5)では、バルコニーの手すりの高さを、腰壁の高さに応じて次のように決めています。

腰壁などの高さ手すりの高さ
650mm以上1,100mm未満床面から1,100mm以上
300mm以上650mm未満腰壁などから800mm以上
300mm未満床面から1,100mm以上

外部の地面などから高さ1m以下の範囲は、この基準の対象外です。

窓・廊下・階段の開放側の手すり

2階以上の窓

窓台などの高さ手すりの高さ
650mm以上800mm未満床面から800mm以上(3階以上の窓は1,100mm以上)
300mm以上650mm未満窓台などから800mm以上
300mm未満床面から1,100mm以上

廊下と階段の開放されている側

腰壁などの高さ手すりの高さ
650mm以上800mm未満床面(階段は踏面の先端)から800mm以上
650mm未満腰壁などから800mm以上

どちらも住宅性能表示の基準(等級2〜5)の値です。

手すり子の間隔は110mm以下

転落防止の手すりで、床面(階段は踏面の先端)から800mm以内の部分に手すり子を付ける場合は、手すり子の間隔を内法110mm以下にします。腰壁や窓台の高さが650mm未満のときは、腰壁や窓台の上から800mm以内の部分も同じです。

公共的な建物(バリアフリー)の手すり

バリアフリー法の建築物移動等円滑化基準では、階段や傾斜路に手すりを設けることが決められていますが、手すりの高さの数字は法令にはありません。国土交通省の「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」では、目安として、手すりが1本なら上端の高さ75〜85cm程度、2本なら75〜85cm程度と60〜65cm程度が示されています。同じ設計標準では、手すりの外径は3〜4cm程度、壁との間隔は4〜5cm程度とされています。

手すりの高さを測るときの注意

  • 高さは仕上がった床面(階段は踏面の先端)から測ります。床の仕上げ材の厚さを見込んでおかないと、仕上げ後に低くなります。
  • バルコニーや窓の手すりは、足がかりになる腰壁や窓台の高さによって、どこから測るかが変わります。
  • リフォームで手すりを付けるときも、下地の位置と高さを先に決めてから取り付けます。

手すりの高さについてよくある質問

階段の手すりの高さは何cmですか

建築基準法には高さの数字はありません。住宅性能表示の基準では、踏面の先端から70〜90cmです。

2階建ての戸建てのバルコニーも1.1m必要ですか

建築基準法施行令第126条の1.1m以上は、施行令第117条で決められた建物が対象で、一般的な2階建ての戸建ては原則として対象外です。ただし、住宅性能表示の等級を取る場合は、その基準の高さが必要です。

手すり子のすき間は何mmまでですか

住宅性能表示の基準では、床面から800mm以内の部分は内法110mm以下です。腰壁や窓台の高さが650mm未満のときは、その上から800mm以内の部分も同じです。

スロープの手すりの基準は

バリアフリー法の基準では、勾配が1/12を超える傾斜路や、高さ16cmを超える傾斜路に手すりを設けることが決められています。

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